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アフリカ・ネーションズカップが4年に1度の開催に変更へ…2029年からネーションズリーグも実施予定

  • 2025.12.21

アフリカサッカーの象徴的大会が、国際日程との共存を模索する大きな転換点を迎えた。

アフリカ・ネーションズカップ(AFCON)が2028年以降、4年に1度の開催へ移行することが決まった。

英国メディア『BBC』は20日、アフリカサッカー連盟(CAF)のパトリス・モツェペ会長がモロッコでの執行委員会後に発表したと伝えた。

1968年以降、原則2年ごとに行われてきた同大会は、2027年大会(ケニア、タンザニア、ウガンダ共催)と2028年大会(開催国未定)を経て、欧州選手権と同じ年に行われる4年周期へと切り替わる。

AFCONは長年、欧州クラブシーズン中の開催が問題視され、日本人選手が所属する欧州クラブにも間接的な影響を及ぼしてきた。

CAFは2019年以降の夏開催を目指したが、コロナ禍や気候条件、さらにFIFAクラブW杯拡大などにより実現は限定的だった。今年のモロッコ大会が初めて年末年始開催となるのも、その調整の難しさを物語っている。

一方でCAFは、2029年から毎年開催される「アフリカ・ネーションズリーグ」の新設も発表。54協会を4地域に分け、9〜11月に実施される予定で、モツェペ会長は「毎年ワールドクラスの大会を行う」と強調した。賞金もAFCON優勝で1000万ドル(約15億7000万円)に増額され、競技力と商業価値の両立を狙う。

国際カレンダーの再編はアフリカに限らず世界的な課題であり、この決断が各大陸の大会運営や選手の負担軽減にどう波及していくのか、今後も注視が必要だ。

なお、22日からモロッコで開催されるAFCON2025は、全52試合をDAZNが独占ライブ配信する。

筆者:江島耕太郎(編集部)

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