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早田ひな、25歳の主将が語る“チームの在り方”「先輩方が築き上げたもの」 紆余曲折の2025年は「前に進むために必要な時間」【Tリーグ】

  • 2025.12.21
早田ひな 撮影:SPREAD編集部
SPREAD : 早田ひな 撮影:SPREAD編集部

卓球の「ノジマTリーグ 2025-2026シーズン」は20日、千葉県のバルドラール浦安アリーナで行われ、日本生命レッドエルフが京都カグヤライズと対戦。マッチカウント4-0で勝利し、今季16勝目を挙げた。
この日、2番手のシングルスとして起用され、勝利に貢献したのが早田ひな。今季から主将を務める25歳が、チームや自身の現在地について語った。

■若手選手の台頭で立ち位置も変化

早田は、前日の日本ペイントマレッツ戦で2点起用され勝利に貢献。この日もシングルスに出場し、岡崎日和との対戦では第1ゲームから安定したサービスとレシーブを軸に主導権を握った。第2ゲーム以降は投げ上げサーブに切り替えるなど戦術を変化させ、11-5、11-6、11-3でストレート勝ち。日本生命の16勝目に大きく貢献し、エースとしての存在感を見せた。
そんな早田は、昨季限りで現役を引退した森さくらさんの後を継ぎ、今季からチームの主将に就任。日本代表でも、25歳の早田が最年長になる場面が増えるなど、若手の有望株がひしめく女子卓球界で、その立場に変化が生まれている。
それでも本人は、「基本的には試合に集中するということに変わりはない」と心境の変化を否定しながら、チームの雰囲気づくりについて次のように語った。
「一人がピリッと緊張感を持つと、周りのみんなも自然とそれに引き締まって練習や試合に臨むようになる。『この試合に絶対勝つ』という気持ちを毎回しっかり持つことがすごく大事。それだけでチーム全体の空気は変わってくるので、そうした“姿勢”は、これまでの先輩方が築き上げてくれたものが今につながっていると感じています」
早田は2024年のパリ五輪で左腕を負傷し、25年シーズンは思うようなプレーができない時期も続いた。しかし、秋以降は国際大会で復調の兆しを見せ、再び存在感を放っている。
この1年を振り返って、「特に苦しい時間、耐え続ける時間が長く続いたと感じていますが、それでも自分が一歩前に進むためには必要な時間だった」と語り、「苦しくて、勝てない時間も、自分にとっては意味のある大事な時間でした。今は、ここからのプランが自分の中に浮かんできているので、練習と試合のバランスをしっかり保ちながら取り組んでいきたい」と、前向きな意欲を口にした。

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