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「神回」「これが見たかった!」出演ゲスト2人の“最後の会話”に注目集まる【金曜ナイトドラマ】

  • 2026.2.20

テレビ朝日で、金曜ナイトドラマ『探偵さん、リュック開いてますよ』の第6話が2月13日に放送された。松田龍平がテレビ朝日ドラマで初主演を務め、監督・脚本は沖田修一。独特のユーモアと温度感を持つ世界観が人気の本ドラマ。今回はスペシャルゲストとして、夏帆と中島歩が登場して話題となっている。

放送後に視聴者からは、「今期個人的ベストドラマ」「神回」「涙出そう」などの声がSNSにあふれた。本記事では、第6話の見どころを視聴者の反応とともに振り返る。

※以下、放送内容に触れています。

洋輔・初恋の人と再会

高校時代の同級生・神林リカ(夏帆)と再会を果たした一ノ瀬洋輔(松田龍平)。リカの依頼で夫の素行を探るため、横浜でまさかの“デート”へ!?さらに、洋輔が生み出した禁断の発明の存在も明らかになる。

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夏帆(C)SANKEI

番組企画をきっかけに、洋輔は人気タレントとなったリカと22年ぶりに顔を合わせる。かつてリカが送ったラブレターに返事をしなかった理由を問いただされ、洋輔は言葉を失う。その様子を放送で見た清水(大倉孝二)と香澄(片山友希)は盛り上がるが、当時リカに思いを寄せていた室町(水澤紳吾)は怒りをあらわにする。

しかも、洋輔が“禁断の発明品”によってリカの心をつかんだというのだ。そんな折、洋輔はリカから夫・タカシ(中島歩)の行動を調べてほしいと頼まれ…。

発明品で逃避行

久しぶりに再会した洋輔とリカ。昼食をとりながら、2人は学生時代の思い出話に花を咲かせる。夫について尋ねられたリカは、「一ノ瀬くんに似てる」と答え、洋輔との再会に思わずはしゃいでしまったことを明かす。さらに街へ繰り出し、クレープを食べたり、タクシーで思い出の遊園地へ向かったりと、自然と距離を縮めていく2人の間には、どこか特別な親密さが漂っていた。

そんな外出の途中、リカは学生たちの集団に囲まれ、写真撮影を求められて身動きが取れなくなってしまう。とっさに洋輔はリュックに仕込んだロケット装置を起動し、その場を脱出。後ろから抱きかかえられたまま空を飛ぶリカは、突然の出来事に驚きつつも、広がる清々しい景色に思わず感動の表情を浮かべる。

空を飛ぶ2人の姿はシュールでありながら、どこか映画『タイタニック』を思わせるロマンチックな構図でもある。山中の落ち葉の上に着地し、顔を見合わせて笑い合う姿も実に微笑ましい。これまでのエピソードとは打って変わったロマンチックな演出に、視聴者からは「尊い!」「相当キュンとした」「タイタニックじゃん」など、多くの反響が寄せられている。

不器用な夫なりの想いの伝え方

洋輔と空を飛んでたどり着いた地元の町を、リカは思い出話をしながら歩いていた。すると、母校の校庭に夫・タカシの姿を見つける。タカシは、自身が仕事で担当するドラマにリカが出演すると知り、わざわざ母校まで足を運び、環境音を収録していたのだ。

いつも一人で仕事に没頭しがちなタカシの気持ちや行動を理解しきれずにいたリカは、「わかんないよ」と不安を吐露する。そんな彼女に、タカシはそっとヘッドホンを手渡す。そこから流れてきたのは、校舎で録音した生徒たちの話し声やチャイムの音など、懐かしい記憶を呼び覚ます音の数々だった。リカはその音に耳を澄ませながら、静かに思い出をたどっていく。

後のシーンでは、タカシが夜空に浮かぶ月を見上げ、「月が綺麗ですね」とリカに語りかける。それは、夏目漱石が「I love you」を「愛しています」ではなく「月が綺麗ですね」と訳したという逸話を思わせる一言だ。口下手で愛情表現が得意ではないタカシらしい、遠回しながらも真っ直ぐな想いの伝え方が胸を打つ。視聴者からは「めっちゃオシャレ」「これが見たかった!」「最後の会話が良すぎる」「完璧」「今回のとくにすごい」といった声が上がり、反響を呼んでいる。

今回は、大人の繊細な心模様を描いた、甘酸っぱくもロマンチックなエピソードとなった。一方で、両想い機やロケット装置、さらには精霊を吸い込み音とともに流すことで固定観念を消し去る特殊な音楽装置など、このドラマ特有のシュールな世界観も健在だ。洋輔の新たな一面が垣間見え、物語の奥行きはさらに深まった。

次週は、旅館に現れた一匹の猫をきっかけに波乱が巻き起こるようだ。ますます目が離せない展開となりそうである。


ライター:山田あゆみ
映画コラム、インタビュー記事執筆やオフィシャルライターとして活動。X:@AyumiSand