1. トップ
  2. グランプリ受賞し芸能界デビュー→20キロ増量して“棋士”に “マンガキャラ”を現実に憑依させた“カメレオン俳優”

グランプリ受賞し芸能界デビュー→20キロ増量して“棋士”に “マンガキャラ”を現実に憑依させた“カメレオン俳優”

  • 2026.1.21
undefined
2005年撮影、映画「男たちの大和 YAMATO」の松山ケンイチ(C)SANKEI

古くから、作品によって印象を変える俳優のことをカメレオン俳優と言う。

俳優・松山ケンイチは、まさにその言葉に相応しいような俳優だ。2026年1月期には『テミスの不確かな法廷』で主演を務め、日曜劇場『リブート』にも出演しており、まさに両ドラマで異なる印象を視聴者に与え、驚かせている。

今回は、そんな松山の役者としての経歴を今一度深掘りし、彼の魅力を紐解く。

脚光を浴びた『デスノート』でのL

青森県生まれの松山は、2001年オーディションにてグランプリを受賞したことがきっかけで芸能界入り。2002年放送のドラマ『ごくせん(第1シリーズ)』にて、俳優デビューを果たした。

その後、数々の映画に出演していく中で演技の仕事を楽しいと感じるようになった松山。

そんな彼が一気に脚光を浴びたのは、やはり2006年公開の映画『デスノート』でのL役ではないだろうか。痩せ型で、目の下にクマがあり、どこか不気味な雰囲気を秘めるLというキャラクターは、コミックスやアニメだから成立しそうなキャラクター。しかし、これを実写化した際に、何の違和感もなく、むしろリアリティを増した姿で好演。この役で松山は日本アカデミー賞新人俳優賞や優秀助演男優賞を受賞した。

小手先だけではない、心身を削る役作り

そんなLのイメージから、線が細く、どこか不健康そうなイメージがあったキャリア初期。

しかし、その10年後、2016年に公開された映画『聖の青春』では、実在した将棋棋士・村山聖を演じることになり、役作りで20キロ増量。当時は周囲を心配させたとの逸話があるほどだ。

さらに、ドラマ『セクシーボイスアンドロボ』の際には、ロボットオタクの24歳の青年を演じるにあたって、ロボットアニメを見直したり、その主題歌を聴くなどして、内面から役に入り込んだとも言われている。

また、殺陣やアクションにも定評がある松山。『GANTZ』や『カムイ外伝』はぜひとも一度は見てほしいものだ。

このように周囲の想像を超えるレベルで役作りをするのが、松山の俳優としての魅力。そして、多くの制作陣から信頼される理由なのだろう。

オファーされる役柄の幅広さ

そのような信頼もあってか、オファーされる役柄の幅広さも印象的。

例えば、2018年に放送されたドラマ『聖☆おにいさん』でのイエス役のようなコメディに振り切った作品を演じたかと思うと、そこから時期をそこまで空けることなくドラマ『日本沈没-希望のひと-』といった社会派のドラマにも出演する。通常、時期によって役の印象が似るということもあるが、松山の活躍を見ると「この作品と、この作品で撮影時期が被っていたの?」と驚くことも多々あるはずだ。

また、先述したドラマ『テミスの不確かな法廷』では発達障害を抱える裁判官を演じている松山。サプライズ登場したドラマ『リブート』では、妻殺しの罪を着せられる主人公・早瀬陸(リブート後:鈴木亮平)が、パティシエとして働き事件に巻き込まれた当初の姿を演じている。同時期放送のドラマで、裁判官とパティシエ……あまりのギャップに視聴者側も驚きを隠せないが、いったいこの先、どのような姿を見せてくれるのか、期待したい。


ライター:於ありさ
ライター・インタビュアー。サンリオ・アイドル・恋愛コンテンツ・お笑いが好き。マイメロディに囲まれて暮らしている。
X(旧Twitter):@okiarichan27


※執筆時点の情報です。