重要文化財の中で特別な時間を味わう！「明治生命館」リニューアル＆新カフェ体験

こんにちは、シティリビング編集部のホピ子です。

昭和の建造物として初めて国の重要文化財に指定されている「明治生命館」がリニューアル。これまでも2階の施設や装飾については一般公開されていましたが、このたび1階にも公開・展示エリアが拡充。さらに1階にはカフェも新設されました。

重要文化財の美を堪能！未公開資料も加わった展示エリア

明治生命館は1934（昭和9）年に竣工。1945（昭和20）年9月から1956（昭和31）年7月までの間はアメリカ極東軍司令部として接収され、この間は1952（昭和27）年まで2階の会議室が連合国軍最高司令官の諮問機関である対日理事会の会場として使用されていました。

アメリカ軍からの返還が正式に決定された後は復旧工事などを行い、新しい時代が幕を明けます。その後も時代の要請に応え建物の改修や修理、設備の更新などが行われてきましたが、デザインに関しては建設当時のものを大切に守り続け、1997（平成9）年、国の重要指定文化財に指定されました。

現在、2階には当時を知ることができる資料展示室があるほか、実際に使用されていた会議室、応接室、食堂などが展示されています。

ひときわ大きくて厳かな会議室。終戦後、ここで米、英、中、ソ連の4カ国の代表が集まり、日本の未来を話し合ったそうです。ダグラス・マッカーサーもこの場所で演説を行ったといわれています。

時計の下にある暖炉は、空調の吹き出し口をカモフラージュしたもの。部屋のしつらえを崩すことなく必要な機能を溶け込ませる、設計者のこだわりです。

リニューアルで拡充された1階の展示エリアでは、昭和初期の貴重な未公開資料や明治生命館の模型などを展示。建物の歴史や設計者の想いを感じることができます。

歴史ある建物で味わう、上質なカフェタイム

重要文化財を心ゆくまで見学した後は、新たに誕生した「明治安田CAFE丸の内」へ。2階と1階の間は明るく、開放的な吹き抜け空間になっています。

こちらでは、素材にこだわったドリンク、季節のスイーツや食事、そして特別なアフタヌーンティーなどが楽しめます。

今回は内覧会ということで、メニューの一部を試食用サイズでいただきました。「照り焼きサンドイッチ」は香ばしい照り焼きソースがやさしく香る“大人の照り焼き”。「アトランティックサーモンサンドイッチ」はしっとりしたサーモンの爽やかなうま味が堪能できます。後味が軽いので、いくらでも食べられそう。

王道の「ショートケーキ」や栗の風味が豊かな「モンブラン」など、どれも素材の良さが際立ち、甘さ控えめで上品な味です。紅茶やコーヒーもブランドや産地にこだわっているそうで、香り高く、スイーツとのペアリングは最高！ また、アフタヌーンティーは和と洋を融合させた上質なスイーツがお重スタイルで提供されるそうです。

重要文化財の中で歴史を感じながら季節のスイーツや食事を楽しめるのは特別な時間になるはず。丸の内でのおでかけに、ぜひチェックしてみてください。