1. トップ
  2. 「新作がまた観たい…」今なお相次ぐ“切望の声”…令和では考えられない“過激さ”光る『国民的バラエティ』

「新作がまた観たい…」今なお相次ぐ“切望の声”…令和では考えられない“過激さ”光る『国民的バラエティ』

  • 2026.1.11

昭和から平成、令和と時代を超えて愛され続けてきた伝説のバラエティ番組の数々。その中でも、志村けんさんが生み出した独特のキャラクターと、時代を反映した笑いで多くの視聴者を魅了した作品があります。今回は、そんな「伝説のバラエティ番組」をご紹介します。 本記事では、1986年放送開始のバラエティ番組『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

あらすじ

undefined
アイーンのポーズで撮影に応じる故・志村けんさん(2006年頃撮影)(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):バラエティ番組『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ)
  • 放送期間:1986年4月28日〜2020年1月8日(新作最終回)
  • 出演者:故・志村けんさん、桑野信義、ダチョウ倶楽部(肥後克広、寺門ジモン、故・上島竜兵さん)、故・東八郎さん ほか

番組は時代劇スタイルのコント・バラエティで、故・志村けんさんが「バカ殿」を演じる設定です。志村けんさんが演じる白塗りメイクの「バカ殿」は、その名の通りおバカで破天荒な性格ながら、家来たちを家族のように大切に想う心優しい殿様です。筆頭家老の爺や側用人たちに囲まれながら、毎回様々なイタズラやハプニングを引き起こします。殿は超がつくほどの音痴で、歌を歌えば宴会場が半壊するほど。また美人女性が大好きですが女運は皆無で、研ナオコさん演じる「ナオコ姫」の突然の訪問には頭を抱える日々。変なおじさんやひとみばあさんといった、志村さんの人気キャラクターも登場し、腰元たちとの掛け合いで笑いを届けてきました。

元々はTBS系『8時だョ!全員集合』内のコントとして1977年に誕生し、その後『ドリフ大爆笑』でも展開。1986年にフジテレビで独立番組としてスタートし、約34年間にわたり国民的人気番組として愛され続けました。

時代が変わって物議を醸した"お色気演出"の数々

『志村けんのバカ殿様』といえば、時代を象徴する「お色気要素」が特徴的です。番組初期には、水着や胸元の開いた衣装を着た腰元たちが登場し、殿のセクハラ的なイタズラに巻き込まれるシーンが定番でした。

特に2019年1月の放送では、寒がる殿のために水着女性4人を布団代わりに並べる「肉布団」という演出があり、SNS上で戸惑う声も。一方で「これぞバカ殿」「懐かしい演出」という声もあり、意見が分かれました。

日本PTA全国協議会の「親が子どもに見せたくない番組」調査でも2000年代に複数回ランクインしており、平成後期にはコンプライアンスを意識し、露出を抑えた演出に変化していきました。

昭和・平成のテレビ文化を象徴する“お色気バラエティ”の代表作として、今の基準では再放送が難しい回もあるものの、その表現の変遷はテレビ史を振り返るうえで貴重な資料とも言えるでしょう。

志村ファミリーとして活躍し続ける出演者たち

番組を支えた出演者たちは、志村けんさん亡き後も各方面で活躍を続けています。

筆頭家老役を1989年から務めた桑野信義さんは、ラッツ&スターのメンバーとしても知られ、2020年に大腸がんを克服。2026年現在もトランペット奏者、歌手、タレントとして精力的に活動しています。

側用人として長年番組を盛り上げたダチョウ倶楽部の肥後克広さんは、志村さんから受け継いだコントへの情熱を次世代へ繋ぐ役割を担っています。ドリフターズの加藤茶さんとともに、志村さんやドリフの伝統を守り続ける姿勢は、多くのファンから支持されています。

2022年5月に亡くなった上島竜兵さんは、生前、志村さんとの深い絆で知られていました。番組での共演は20年以上にわたり、志村さんから声をかけられたことがきっかけでレギュラー出演が始まりました。志村さんが2020年に亡くなった際には「悔しくて、悲しくて、寂しくて、今でも信じられない」と語り、深い悲しみを表していました。

語り継がれる国民的バラエティ

『志村けんのバカ殿様』は、1986年から2020年まで約34年間にわたり、不定期の特別番組として放送された国民的バラエティでした。志村けんさんが生み出したバカ殿というキャラクターは、白塗りメイクと独特のアクセント、破天荒な行動で老若男女問わず愛されました。番組の特徴だったお色気演出も、時代とともに変化。現在では考えられないような過激な内容も含まれていましたが、それもまた昭和・平成のテレビ文化を象徴する存在でした。

SNSでも「カルチャーショック受けた」「直視できない」という声もある一方で、「やりすぎってくらいが好きだった」「メンツがものすごい豪華さ!」「新作がまた観たい…」「クオリティがやばすぎ」「もう新しいコントが観れないのが寂しい」と懐かしむ声や切望の声がまだまだ続いています。

桑野信義さん、ダチョウ倶楽部といった「志村ファミリー」は現在も各方面で活躍し、志村さんの笑いの精神を受け継いでいます。2020年に志村さん、2022年には上島竜兵さんが相次いで亡くなり、新作の制作は途絶えましたが、現在も不定期に傑作選や特集として再放送され、多くの人々の記憶に刻まれ続けています。時代とともに変化しながらも、伝説の番組として語り継がれていくことでしょう。


※執筆時点の情報です