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「どうかお願いします」放送から3年 “続編が熱望”される至高ドラマ…「ありがとうTBS」国宝俳優が魅せた名作

  • 2025.12.25

TBSの看板枠“日曜劇場”では、これまで数々の名作が放送されてきました。その中でも、斬新な設定と豪華キャストで話題を呼んだ作品があります。今回は、そんな“至高の日曜劇場”をご紹介します。

本記事では、第1弾として2022年放送のドラマ『DCU』(TBS系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

あらすじ

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笑顔の横浜流星(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『DCU』(TBS系)
  • 放送期間:2022年1月16日〜3月20日

2022年、海上保安庁に新設された“潜水特殊捜査隊”、通称“DCU(Deep Crime Unit)”。この組織の使命は、従来の海上水域だけでなく、警察の捜査では困難な“危険極まりない全国各地の河川や湖”など、あらゆる水中に潜り、隠された証拠を探し出すことでした。

水中未解決事件の解明をミッションに掲げる彼らが最初に向かったのは、群馬県のダム湖。大型台風によって水流が変わり、発見された人骨の破片。水深100メートルという過酷な環境で、DCU隊長の新名正義(阿部寛)と若手隊員の瀬能陽生(横浜流星)らは、水底に広がる驚愕の景色と向き合うことになります。建設会社の社長、謎めいた秘書、そして失踪した社員、ダム建設に関わる疑惑の人物たちと、隠された真実とは一体何なのか。水中という特殊な舞台で展開される、新感覚のミステリーが幕を開けます。

新境地を切り拓いた“水中捜査”というコンセプト

本作の最大の魅力は、なんといっても“水中捜査”という斬新な設定です。TBSが制作プロダクションのケシェット・インターナショナルファセット4メディアと共同制作したことでも話題となりました。従来の刑事ドラマとは一線を画す“ウォーターミステリー”というジャンルを確立し、視聴者に新鮮な驚きを与えました。

阿部寛さん演じるDCU隊長の新名正義は、50歳という年齢ながら水中捜査の最前線に立つタフな人物。『テルマエ・ロマエ』以来のジム通いで肉体を鍛え上げ、手錠を持ったダイバーという難役に挑みました。最終回まで高視聴率を維持し、2022年冬ドラマでは視聴率1位をキープする快挙を達成しています。

Xでは、作品の完成度の高さを評価する「日曜劇場で1番好き」「ありがとうTBS」などの声が多数見られ、視聴者の満足度の高さがうかがえます。また、「どうかお願いします」「間違いなくあるでしょ」など続編を熱望する声や、確信している声まで見受けられました。

横浜流星の演技力が際立つ若手隊員役

本作において特に注目を集めたのが、横浜流星さんの演技でした。瀬能陽生という若手隊員役を演じた横浜さんは、憧れの新名を追ってDCUに入隊した純粋な青年から、物語が進むにつれて見せる豹変ぶりで視聴者を驚かせました。

Xでは、「完璧すぎた」「目力すごい」といった絶賛の声が相次ぎました。特に第1話のラストシーンでの豹変ぶりは、「まじで鳥肌たった」と評されるほどの衝撃を与えました。

極真空手で優れた実績を持つ横浜流星さんの運動能力も、アクションシーンで発揮され、水中アクションシーンでは圧倒的な存在感を放ちました。『DCU』での好演は、横浜さんが“イケメン俳優”から“実力派俳優”へと成長した証として、多くのメディアでも取り上げられました。

『国宝』でも証明された演技の幅と深み

横浜流星さんの演技力は、2025年公開の映画『国宝』でも遺憾なく発揮されました。吉沢亮さんと共演し、歌舞伎役者の大垣俊介(花井半弥)を演じた横浜さんは、1年半にわたる稽古を重ね、歌舞伎の所作や女形の演技を完璧に体現しました。

Xでは、「演技が圧巻」「涙が止まらなかった」といった感動の声が多数寄せられました。『DCU』で見せた力強い演技とは対照的に、『国宝』では繊細で複雑な感情を表現し、その演技の幅広さを証明しました。

「複雑な思いを上手に表現していた」というコメントからも、横浜さんの演技が多くの観客の心を揺さぶったことがわかります。『DCU』から『国宝』へと続く横浜さんの快進撃は、その確かな実力を裏付けるものとなりました。

新たな試みで魅せた名作

日曜劇場『DCU』は、水中捜査という斬新な設定と、阿部寛さんをはじめとする豪華キャスト陣の熱演によって、2022年冬ドラマの話題作となりました。特に横浜流星さんの演技は、多くの視聴者に強烈な印象を残し、“イケメン俳優”から“実力派俳優”への飛躍を印象づけました。

安定した人気を誇った本作は、TBSとハリウッド大手制作会社の国際共同制作という新たな試みでもありました。横浜さんはその後、映画『国宝』でも圧巻の演技を見せ、歌舞伎という伝統芸能の世界でも高い評価を獲得しています。『DCU』で見せた力強さと、『国宝』で見せた繊細さ、両極端な役柄を演じ分ける横浜流星さんの演技力の高さは、今後のさらなる活躍を予感させるものでした。

水中という特殊な舞台で展開される新感覚ミステリーと、若き実力派俳優の快演が光る『DCU』は、日曜劇場の新たな可能性を切り拓いた作品として、今なお多くのファンに愛され続けています。


※執筆時点の情報です