社長「めでたいことだろ？」部下の“妊娠”を勝手に社内共有…数分後、部下の指摘で青ざめたワケ【マジクソかんぱにー】

上司として働いていると、社員の妊娠など個人的な報告を受けることがあると思います。おめでたいことは共有したくなるかもしれませんが、果たしてその行動は正しいのでしょうか？

実際の体験談をもとにしたショートドラマを配信する「マジクソかんぱにー」の『暴露背信』は、そんな「社員の妊娠」をテーマとしたドラマです。

【暴露背信】#ショートドラマ

社員の新実の妊娠について、嬉しそうに話す社長と社員の白石

「妊娠してるんですか！？」

何やら社員の白石と社長が嬉しそうに話をしています。

「そう。だから新実の仕事引き継いでくれるか？」

どうやら、社員の新実が妊娠したということを、社長が白石に話しているようです。

「もちろんです！私の時も助けてもらいましたから！」

二つ返事で、社長の依頼を引き受ける白石。

「ありがとな。」と社長は白石にお礼を言いました。

「おめでとう！」と白石に声をかけられて驚く新実

「新実さん！おめでとう！」

社内で新実を見かけた白石は、彼女に声をかけました。

「え？」と新実は驚いた表情をしています。

「ウチの子のお下がりでもよければ、持ってくるから遠慮なく言ってね！」と、白石は続けます。

「もしかして…」と新実はお腹に手を当てながら呟きました。その表情を曇っています。

あっさりと新実の妊娠を明かす社長に梶原が忠告

「梶原！新実宛に荷物送っといて！」

ある日、社長は社員の梶原に新実宛の荷物の手配を頼みました。

「はい？」と梶原が不思議そうに聞き返すと、「妊婦に重いもの持たせる気か？」と社長は梶原に言います。

「妊婦？えっ…社長、それ俺聞いてよかったんですか？」

新実が妊娠していることを知らなかった梶原は焦ったように社長に聞きました。

「ん？何が？」と、社長はキョトンとした表情をしています。

「いや、だから新実。妊娠してるんですか？」と、梶原は社長に改めて確認しました。

「そう。めでたいことだろ？」と社長は嬉しそうに話します。

「それ"アウティング"ですよ。」

梶原は険しい表情で社長に伝えました。

「アウティング？」社長は何のことかわからない様子です。

「本人の許可なく、性的指向を言いふらすことです。」と梶原は説明。

「妊娠は性的指向関係ない…」と社長が反論しようとすると「それもダメなんです」と梶原が食い気味に言いました。

「おめでたいことはみんなで共有しようみたいな風潮ありますけど、妊娠も立派なプライバシーです。それを侵害してることになりますよ。」

「でももう白石には言っちゃった…」

まずい、という表情をする社長。そこにちょうど白石がやってきました。

白石と社長に新実への謝罪を促す梶原。そこに新実がやってきて…

「新実さん、無事出産できるといいですね！」

梶原と社長の会話などつゆ知らずな白石は、嬉しそうに新実の妊娠について2人に話しかけます。

「白石さん…新実のこと…」と梶原が白石に話しかけると、「おめでたいよね！」と白石は言いました。

梶原は「とりあえず2人とも新実に謝ってください。」と、社長と白石に伝えました。

「俺は本人から聞くまでは、聞いてないことにしますから。」と話す梶原に白石はキョトンとした表情です。

「そうだな。すぐに…」と社長が立ち上がった時、

「皆さんお気遣いありがとうございます。体調不良でご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします。」

と、新実がやってきて発言したのです。

「じゃあこれから検診なので、お先失礼します。」

そういって新実は退社しました。

帰っていく新実の表情はどこか怒っているようにも見えますね。

「何かダメだった？」と白石が社長と梶原に聞きました。

「その感覚です。」

梶原は白石にそう答えたのでした。

あなたの職場でもアウティング、ありませんか？

今回のお話では、新実から妊娠を報告された社長が、白石や梶原にそのことを話してしまったことが問題でした。一見おめでたいことですし、他の社員のサポートが必要になることも予想されるため社長は話したのかもしれませんが、新実との認識のすり合わせが足りなかったようです。

YouTubeショートのコメント欄には「本人の許可なく話すのはまずいね。」「社長と新実で妊娠についていつ話すかとか、話さないかとか相談するべきだった。」などの声が寄せられていました。

おめでたいことだとしても、妊娠はプライベートなことです。他者に話す際は本人の意思をしっかり確認した上で、業務上知る必要がある方にだけ共有する体制があるといいですね。

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紹介作品

• 暴露背信

コンテンツ提供協力

• マジクソかんぱにー（YouTube／TikTok／Instagram）

かつての体験談をもとにしたショートドラマを多数発表しているクリエイター集団。上司と部下、それぞれが抱える苦悩や葛藤など、社会人なら誰もが共感できる作品が高い評価を得ています。