1. トップ
  2. 医師が教える“胃腸が不調なとき”に選ぶべき「市販薬」→チェックポイントと選び方とは

医師が教える“胃腸が不調なとき”に選ぶべき「市販薬」→チェックポイントと選び方とは

  • 2025.11.29
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

腸活ブームの現在、食事に加えてサプリメントや整腸剤などで腸内環境を改善しようとする人も多くみられます。池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニックの柏木先生は、その時の症状や改善したい内容によって市販薬を選ぶべきだと指摘します。今回は動画の内容をもとに、「胃腸薬」と「整腸薬」の選び方を分かりやすく解説します。

なぜ腸活が大切なの?

undefined
出典:池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック

柏木先生によると、腸内環境を整えることは、日常生活だけでなくさまざまな病気のリスクを予防することに繋がるそうです。まず、「腸内フローラ」について知っておきましょう。

「腸内フローラ」は、腸内に存在するさまざまな細菌が作る生態系のこと。善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3つのグループに分かれています。整腸剤は善玉菌の役割を果たしています。善玉菌が増えることによって腸内環境が整うと言われています。

腸内環境が悪くなってしまうと、大腸がん・認知症・生活習慣病などのリスク増加に繋がる可能性があります。これだけでなく、メンタルやお腹の張りなどにも影響を与えることもあるため、腸内環境を整える「腸活」は体にとって大切な習慣です。

市販薬との相性はどうしたらわかる?

柏木先生によると、自分の体の中で、どの菌が不足しているかを調べるためには「腸内フローラ検査」が良いとのこと。インターネットなどでも受けることができますが、クリニックで受けたほうがより正確なデータが分かるそうです。この検査で足りない菌を市販薬などで補うと、より自分にあった薬を探すことができます。

また、胃と腸どちらの症状かわからない場合はどちらを飲むべきなのでしょうか?

柏木先生によると、食後すぐに膨満感(ぼうまんかん)があったり、キリキリする・上の方がキリキリする場合は胃の症状である場合が多いそうです。横隔膜の下からヘソの上に胃があるため、そちらを基準にするとよいでしょう。

逆に、下腹に違和感がある場合は腸の症状であることが多いとのこと。ただし、痛みのある箇所がわからなかったり、続くようであれば医療機関を受診するのが望ましいでしょう。

さらに、最近症状がでてきて、薬を試して1~2週間経っても効果が感じられない場合は、医療機関を受診するのがよいとのこと。

市販薬も活用し胃腸の調子を整えよう

柏木先生によると、腸内環境を整える「腸活」は、大腸がんや生活習慣病の予防だけでなく、メンタルやお腹の張りにも良い影響があり大切な習慣です。腸内には善玉菌・悪玉菌・日和見菌からなる「腸内フローラ」があり、善玉菌を増やすことで環境が整います。

自分に合う市販薬を知るには「腸内フローラ検査」が有効で、より正確に調べるにはクリニックで受けるのがおすすめです。胃と腸の症状は痛む位置で見分けられますが、判断がつかない場合や、薬を1〜2週間試しても改善しない場合は医療機関を受診することが大切です。

腸活の大切さを知り、胃腸の調子をさまざまな形で整えてみてはいかがでしょうか。

動画:『池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック
協力:『【保存版】胃腸薬と整腸薬の選び方を一度で理解できる動画


池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 院長:柏木 宏幸

undefined

 

東京女子医科大学消化器内科に入局後、複数の医療機関で胃・大腸内視鏡を中心とした臨床経験を積み、同大学病院助教を経て2023年に現クリニックを開院。胃がん・大腸がんの早期発見と内視鏡検査の普及をミッションに掲げ、健康診断や生活習慣病の治療をはじめ、一般内科および消化器疾患の診療、内視鏡検査と幅広く取り組んでいる。また、クリニックのYouTube(https://www.youtube.com/@HKa-wb4jw)を通じて医療知識や内視鏡検査の重要性をわかりやすく発信し、医療情報の普及活動にも尽力中。

都内トップクラスの内視鏡設備を完備し、土日診療対応、胃・大腸カメラ同日検査、専門医による鎮静下内視鏡、女性医師による検査体制など、患者さんの苦痛を抑えたきめ細かな検査環境を提供。今後も一人でも多くの患者様が安心して内視鏡検査を受けられるよう、質の高い医療サービスを追求し続ける。

池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック東京豊島院:https://www.ikebukuro-cl.com

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。