1. トップ
  2. 『ハンドクリーム』はいつ塗ったらいいの?→皮膚科医が教える“ベストなタイミング”とは

『ハンドクリーム』はいつ塗ったらいいの?→皮膚科医が教える“ベストなタイミング”とは

  • 2025.11.29
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

乾燥が気になる季節になると、出番が多くなるハンドクリーム。でも「ハンドクリームはいつ塗るのがいいの?」と疑問を持ったことはありませんか?ただ塗ればいいわけではなく、ちょっとした工夫で手荒れ予防に役立つかもしれません。この記事では、医師の監修のもと、ハンドクリームを塗るベストなタイミングについてわかりやすく解説していきます。

ハンドクリームを塗るときのポイントをおさらい!

ハンドクリームを塗るタイミングを考えるとき、まずは手の乾燥のサインに注目することが多いですよね。手がかさついたり、手荒れが出てきたと感じたときに塗るといった“事後ケア”は自然な反応です。しかし、皮膚のバリア機能は常に外部環境の影響を受けやすく、乾燥は知らないうちに進行していることもあります。

皮膚は水分と皮脂で守られており、このバリアが壊れると乾燥やひび割れを招きやすいとされています。特に冬場の寒さや室内の暖房、頻繁な手洗いはバリアを崩しやすいので、手が乾燥していると気付いたタイミングでは遅いこと。

そのため、ハンドクリームは「予防的に塗る」ことが大切です。

理想的なハンドクリームを塗るタイミングと、長持ちさせるコツ

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

医師によると、ハンドクリームを塗る理想的なタイミングはいくつかあると言います。

  • 朝起きて顔を洗ったタイミング:夜の間にも皮脂が減って乾燥が進むため、朝のケアはバリアを補う準備として有効
  • 手を洗った後:水や石けんで流された皮脂や水分を補い、乾燥が深まるのを防ぐことができる
  • 寝る前:寝ている間に水分が蒸発しやすいため、クリームでしっかり保湿して回復を促す

このように、日常の動作に合わせてこまめに塗ることが推奨されます。また、夜寝る前にしっかり塗れば、寝ている間に皮膚が修復されるとする見解もあり、部分的に特に乾燥が気になる場合は多めに塗るとよいでしょう。

また、ハンドクリームの効果を持続させるためには、塗るタイミングだけでなく塗り方や環境づくりもポイントになります。

  • クリームは手の甲だけでなく指の間や手首まで丁寧に伸ばすことで、乾燥しやすいすみずみまで保湿しやすい
  • 手を洗う回数が多い時は、なるべくぬるま湯を使い、洗浄力の強すぎない石けんを選ぶこと
  • 室内の湿度管理も重要で、適度な湿度(40〜60%程度)を保つと肌の乾燥が抑えられやすい

毎日のケアが未来のあなたの手をやさしく守るヒント

ハンドクリームを塗るタイミングは、手肌の状態や生活環境によって変わるものの、こまめに塗ることがポイントです。朝起きてすぐ、手を洗った後、寝る前など…こうしたタイミングでこまめにケアすることで、手の潤いを保つことができるでしょう。

肌のバリアを守りつつ、快適な手肌環境をキープするために、自分の生活に合ったタイミングでの保湿を心がけてみてはいかがでしょう。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

undefined

2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。