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【60代着物】日常にもハレの日にも活躍!麻生祐未さんがまとう着物コーディネート

  • 2025.11.23

凜とした佇まいや遊び心のある柄。まとうだけでいつもの自分をぐっと華やかに見せてくれる着物。特別な日に着るものだと思われがちですが、本来、普段の外出着としておしゃれを楽しめる装いのひとつです。そんな着物の魅力を、仕事や趣味を通じて着物と向き合ってきた、俳優の麻生祐未さんとスタイリストの青木貴子さんが語り合います。着物をもっと自由に楽しむヒントが見えてきました。

一回着てみると、思うより敷居が低くなるもの

青木さん(以下敬称略) 今日は素敵にお着物を着こなしてくださいましてありがとうございました。麻生さんは着物を着慣れていらっしゃるのが、撮影中の仕草からもひと目でわかりました。 麻生さん(以下敬称略) 時代劇への出演をきっかけに、所作を学ぶため日本舞踊を習っていたんです。そこから自然と着物に触れる機会が増えました。着るのに少し手間はかかりますが、慣れてしまえばそれほど大変ではないですよね。 青木 いまは、ユーチューブなどで動画を見ながら自分で着付けができる時代。以前より、気軽に着物を楽しめるようになったと感じます。 麻生 着物をおしゃれ着としてまとって出かけると、普段とは違う特別な気分になれますよね。おしとやかな気分にさせてくれるのも、着物ならではの魅力だと思います。そんな着物を着て、食事や美術館に出かけたいな。

青木
特別な気分、わかります。着物を着ると、それまで行かなかった場所にも行きたくなって、行動範囲が広がりますよね。新しい趣味が増えたり、人生が豊かになるきっかけにもなりそうですね。

同系色でまとめて叶える優美で洗練された佇まい

着物〈御召し〉¥198,000、帯¥275,000、帯揚げ¥16,500、帯締め¥9,350 /すべて田園調布 秀や、リング¥146,300/ヒロタカ(ヒロタカ 表参道ヒルズ)、バッグ¥273,900/ジミー チュウ、その他/スタイリスト私物

「『高貴な方がお召しになる』ことがその呼び名の由来となっている『お召し』。柄構成でTPOが決まる訪問着や小紋とは違い、お召しは絹織物の種類のひとつのことを指します。模様や柄の有無、合わせる帯によってカジュアルなシーンからフォーマルな席まで着ていかれる対応力が魅力。無地のお召しは生地のシボ感によって作り出される陰影が織りなす立体感が上品で素敵です」(青木)

雪の結晶に雪だるま季節の柄を贅沢にまとって

着物〈小紋〉¥275,000、帯¥264,000、帯揚げ¥15,400、帯締め¥29,700/すべて田園調布 秀や、バッグ¥300,300/ヴァレクストラ(ヴァレクストラ・ジャパン)、リング¥198,000/ヒロタカ(ヒロタカ 表参道ヒルズ)、その他/スタイリスト私物

「四季折々の情緒を楽しめるのも、着物の魅力。着物の場合は実際の季節よりも1ヶ月ほど先取りした柄を取り入れるのが着こなしのお約束。大人の遊び心を感じさせる小さな雪だるま柄など、季節を表現する柄を揃えていく楽しさも着物の醍醐味です。バッグは和装用のものでなく、普段使っているクラッチやワンハンドルを合わせると、モダンな雰囲気にまとまります」(青木)

profile

俳優・麻生祐未さん
シリアスなドラマからコミカルな役柄まで幅広く演じ、高い評価を受ける実力派俳優。時代劇の役作りをきっかけに日本舞踊を始め、日常でも着物を楽しむように。 スタイリスト・青木貴子さん
女性誌、広告等で活躍。カジュアルからモードスタイル、着物、メンズまで幅広いスタイリングを手がける。また趣味が高じて料理本を上梓するなど、表現活動の場は多岐にわたっている。

撮影/水田 学〔NOSTY〕 スタイリスト/青木貴子〔WHiTEBOX〕 ヘア&メイク/平元敬一 着付け/秋月洋子 文/鍋嶋まどか

※素敵なあの人2025年12月号「日常を彩る大人の和装スタイル」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
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この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

「年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い」をテーマに、ファッション情報のほか、美容、健康、旅行、グルメなど60代女性に役立つ情報をお届けします!

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