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日本代表にも影響?ドイツサッカー連盟、選手の代表変更に伴う育成費請求を検討 「無償は理解不能」と幹部が注目発言

  • 2025.11.17

日本代表DF菅原由勢とともにドイツ1部のブレーメンでプレーする長田澪ことミオ・バックハウス。

長田は、日本人の母とドイツ人の父のもとにドイツで生まれた21歳のGKだ。幼少期を日本で過ごしたこともあり、日本語も普通に話すことができる。

現在はU-21ドイツ代表としてもプレーしているが、日本サッカー協会も注視している。

そうしたなか、ブレーメンの地元紙『Weser-kurier』は、「ドイツサッカー連盟(DFB)が代表チーム変更に伴う補償を検討。ブレーメン選手も対象」という話題を伝えていた。

「ミオ・バックハウスは、二重国籍のため、ふたつの代表チームから選択することができる。

DFBは、選手が代表チームを変更する場合の育成補償についての選択肢を検討しており、その決定時期について協議している。

FIFAの規則では、主要コンペティションにまだ出場していない選手は、一定の条件下で代表チームを変更できる。

ヨーロッパや世界中で将来有望な若手選手の獲得競争が激化しており、多文化社会の多くの国が、この動きをますます活発化させている。

DFBも、将来の代表候補選手を失うことを懸念しており、特定の問題について取り組んでいる。DFBの幹部アンドレアス・レッティヒはドイツ通信社にこう語った。

『現在、選手が各国協会を移る(代表チームを変更する)際に育成補償を受けられる可能性について調査している。この件は、十分な議論がされていない。

文化的多様性に恵まれたドイツのような国では、この件はさらに顕著になっている。その多様性は、選手が母親の国、父親の国、あるいは第三の選択肢の代表になれる可能性も生み出している』」

ドイツでは、5歳未満の子供の43%が移民のバックグラウンドを持っているというが、レッティヒは「主にクラブで、そしてジュニアパートナーとして協会(代表)でも5年以上育成されてきた選手が、なぜ無償で代表を変更できるのか全く理解できない」とも述べていたという。

一定の年齢以上で代表国を変更した場合に育成補償を求めることができるかを検討しているようだ。

筆者:井上大輔(編集部)

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