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医師が教える『インフルエンザ』にかかりにくい人の“特徴”とは?

  • 2025.11.28
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

毎年冬になると心配になるインフルエンザ。多くの人が予防対策に力を入れていますが、不思議なことに、一度もインフルエンザにかからない人もいますよね。実は、インフルエンザにかかりにくい人にはいくつかの共通する特徴があると考えられています。

今回は、そうした“インフルエンザにかかりにくい人の特徴”を紹介していきます。

どうして? インフルエンザにかかりにくい人の特徴とは

インフルエンザは、ウイルスに感染して発症する病気ですが、同じ環境にいてもかかる人・かからない人がいるのはなぜでしょうか。医師の視点で見ると、かかりにくい人には次のような傾向がみられることがあります。

  • 日頃から規則正しい生活リズムを保っている
  • 栄養のバランスが取れた食事を心がけている
  • こまめな手洗いやマスクの着用など基本的な感染対策を習慣にしている
  • 適度な運動を継続的に行い、体力が整っている
  • 十分な睡眠時間を確保し、ストレスを溜めにくい生活をしている

こうした特徴は、ウイルスへの抵抗力の指標となる免疫力を安定させることに関係している可能性があります。つまり、健康的な生活習慣が自然と“かかりにくさ”に結びついていると見ることもできそうです。

生活習慣と免疫の関係・具体的なポイントをチェック

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

たとえば規則正しい生活リズムは、免疫をつかさどる体内時計にも影響を与えると考えられます。睡眠不足や過度のストレスは免疫のバランスを乱す可能性があるため、十分な睡眠やリラックスタイムを設けることが推奨されるのです。

食事は、ビタミンやミネラルが豊富なバランスの良い食生活が免疫サポートに役立つ可能性あります。特にビタミンCやビタミンDを摂取することが大切です。

加えて日常の感染対策も欠かせません。手洗いはシンプルながら重要で、インフルエンザウイルスの感染リスクを下げる可能性があります。マスクの着用も周囲からの飛沫感染防止に役立つとする見解があります。

さらに適度な身体活動が免疫力の維持やストレス解消につながるため、運動習慣も大切になってきます。激しい運動よりも、散歩や軽いジョギングなど継続しやすい運動が好ましいと考えられています。

もちろん、これらを行っていたからと言って、インフルエンザにかからないわけではありません。しかし、インフルエンザにかかりにくいと人たちは、日々の暮らしの中で健康の土台をしっかり作っている傾向があると言えるでしょう。

まずは基本的な手洗いやうがい、マスクの活用を意識してみてはいかがでしょうか。また、睡眠や食事、ストレス管理にも気を配ることが大切です。

そして、かかってしまった場合でも、早めの休養と適切な医療機関での対応が望まれます。風邪やインフルエンザの症状に気づいたら、無理をせず、体を大切に扱うことが回復への近道です。

元気で過ごすためのヒントを活かしてみよう

インフルエンザにかかりにくい人の特徴には、「健康的な生活習慣」と「感染対策の実践」が共通していると言えるでしょう。いきなりすべてを変えるのは大変ですが、小さな工夫から始めてみるのがおすすめです。

たとえば、寝る時間を少しだけ早める、朝晩の手洗いをいつも以上に丁寧にする、野菜や果物を今より少し多めに摂る、短い散歩を日課に加えるなど。こうした積み重ねが健康のベースを作っていくでしょう。

感染症が流行しやすい季節でも、これらのポイントを意識しながら体調を整えることは、日々を元気に過ごすヒントになるはずです。無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。


監修者:浅草橋西口クリニックMo 頴川 博芸

静岡県沼津市出身。日本大学医学部中退、東海大学医学部卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了。順天堂大学医学部附属静岡病院で初期臨床研修修了後、順天堂大学医学部附属順天堂医院、越谷市立病院、順天堂大学医学部附属練馬病院などを経て現在は浅草橋西口クリニックMo院長、順天堂大学医学部附属順天堂医院食道・胃外科非常勤助手。資格は日本専門医機構外科専門医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本医師会認定産業医など。趣味は旅行。