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医師「できるだけ早く受診して」→健康診断の異常値を放置すると…『肝臓』に関わる体からの“SOS”とは

  • 2025.11.22
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

体の不調は、最初はわずかな違和感として現れることが多く、「ちょっと疲れているだけ」と見過ごしがちです。しかし、それが肝臓や消化器などの臓器に負担がかかっているサインである場合もあります。本記事では、健康診断で見逃しやすい肝機能の異常や、日常で気づける体からの“SOS”について、わかりやすく解説します。

AST・ALTでわかる肝臓の状態

健康診断でよく見かける「AST」や「ALT」は、肝臓の状態を知るうえで重要な指標です。

  • AST(GOT):肝臓だけでなく心臓や筋肉の影響も受ける
  • ALT(GPT):主に肝臓に存在し、肝細胞のダメージを反映

ALTが30を超える場合、肝炎の可能性があります。ASTとALTが両方上昇している場合は肝臓に負担がかかっているサインです。ASTだけが高い場合は、筋肉や心臓の異常も考えられます。疲労感や食欲低下、肌荒れなど軽い症状でも肝臓の影響が関わっていることがありますので、少しでも違和感を覚えたら検査を検討しましょう。

γ-GTPが高い人は注意!お酒以外にも原因がある

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

γ-GTP(ガンマGTP)は、肝臓や胆道の状態を示す酵素で、肝機能の指標としてよく使われます。よく「お酒の飲みすぎ」と結びつけられますが、脂肪肝や薬の影響、胆石などでも上昇することがあります。男性は50U/L未満、女性は30U/L未満が目安です。

高値が続く場合は肝臓が疲れているサインです。生活習慣の改善や禁酒で改善することもありますが、それでも高値が続く場合は専門の検査が必要です。FibroScan(フィブロスキャン)を用いて肝臓の脂肪量や硬さを測定し、改善の効果を確認できます。

肌や白目の黄色は肝臓の警告

顔や白目が黄色っぽく見える場合、それは黄疸の可能性があります。黄疸は血液中のビリルビンが増えることで皮膚や白目が黄色くなる状態です。肝臓はこのビリルビンを処理して体外に排出する役割を担っていますが、肝炎や脂肪肝などでその働きが落ちると、ビリルビンが体内にたまりやすくなります。

初期は「なんとなく顔色が悪い」といった程度ですが、放置すると肝機能障害や胆管のトラブルなど、深刻な病気が隠れていることも。目安として、総ビリルビンが2.0mg/dl以上で白目が黄色くなり、3.0mg/dl以上で皮膚にも黄色みが目立つようになります。鏡で白目をチェックして少しでも黄みを感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。

体からの“黄色信号”に気づくことが大切

血液検査の結果や体のわずかな変化は、病気の初期サインであることがあります。黄疸や肝機能の異常は、最初は小さな違和感として現れるので放置してしまう場合もあります。

健康診断で指摘された異常を放置している方、疲れやすさが続く方は、できるだけ早く専門医を受診しましょう。早めの対応が肝臓の健康を守り、日常生活の安心にもつながるでしょう。


監修者:用賀きくち内科 肝臓・内視鏡クリニック 院長 菊池真大

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慶應義塾大学医学部卒業
東海大学医学部客員准教授
米国ペンシルバニア大学消化器内科元博士研究員
日本アルコールアディクション医学会理事
日本総合内科専門医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本内視鏡学会専門医、日本人間ドック健診専門医、日本病態栄養学会専門医、日本抗加齢医学会専門医
2024年秋、メタボとロコモを同時予防管理する未来志向型クリニックを東京・用賀の地に開業。

https://www.youga-naika.com/