1. トップ
  2. 『エアコン』と『灯油ストーブ』はどちらが安い?お金のプロが教える“意外な答え”とは

『エアコン』と『灯油ストーブ』はどちらが安い?お金のプロが教える“意外な答え”とは

  • 2025.11.29
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

冬の寒さが本格化すると気になるのが「暖房費」です。特に、エアコンと灯油ストーブのどちらが費用を抑えられるのかは、多くの人が気にするポイントです。節約志向が高まる今、お金のプロが教える“意外な答え”を知りたくありませんか?電気代や灯油代、使い方次第で結果が変わってくるんです。今回は暖房費を徹底的に比較してみましょう。

暖房費を左右するポイントと意外な事実

エアコンと灯油ストーブは、それぞれ特徴が大きく異なります。まずエアコンは電気を使って空気を暖める仕組み。一方、灯油ストーブは燃料となる灯油を燃やして部屋を暖めます。一般的には灯油の方が単価が安いため、灯油ストーブの方が経済的と考えられてきました。

暖房費の比較には燃料の単価だけでなく、暖房効率や使用環境も大切な要素です。例えばエアコンは空間全体を暖めるのが得意。一方、灯油ストーブは部屋の中央に置かれることが多く、家の大きさや形によっては熱が効率よく広がらない場合があります。

実際の暖房費比較と賢い使い分けのポイント

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

公的機関のエネルギー消費データなどをもとにすると、10平米あたりの暖房にかかる費用で比較した場合、エアコンが灯油ストーブより割高とは限らないとの見解があります。特に近年のエアコンは高効率タイプが多く、1kWあたりの暖房能力を示すCOP(性能係数)が高いため、電気代を抑えられる場合があります。そのため、部屋が多く、締め切る場合ならエアコンのほうが効率がよいでしょう。

一方で灯油ストーブは、灯油価格の変化や使用習慣によってコストが左右されやすいのが難点です。例えば冬は灯油の利用が増えるため、値段が上がるかもしれません。また、換気で窓を開けると暖かい空気が外に出やすく、家の光熱費に影響が出る可能性があります。寒さが厳しい地域の場合はエアコンだと逆にコストがかかってしまう場合もあるのです。

ちょっとした場所の短時間暖房には灯油ストーブが効率的な場合もありますし、長時間じっくり暖めたい場合や空調管理を重視するならエアコンが有利といったケースもあります。つまり賢く使い分けることがコストパフォーマンス向上につながると言えそうです。

undefined
出典:マネーシップス 石坂貴史

お財布にやさしい暖房選びのヒント

最後に、暖房費を節約しつつ快適な冬を過ごすためのポイントを押さえておきましょう。まず、エアコンと灯油ストーブはそれぞれメリット・デメリットがあります。単にどちらが安いかだけで判断せず、生活スタイルに応じた使い方が重要です。

  • こまめな温度調整と使用時間の管理で無駄を減らす
  • 断熱対策で暖気の逃げを防ぐ
  • 高効率モデルへの買い替えを検討する
  • 灯油の購入タイミングを工夫して価格変動の影響を抑える
  • 寒さの強い日は両者をうまく併用して全体のエネルギー効率を上げる

これらを意識することで暖房費の負担を減らしやすくなるでしょう。エアコンも灯油ストーブも正しい使い方とメンテナンスで性能を最大限発揮できます。冬場の暖房問題は単純な「安い・高い」の二択ではなく、使い方や環境をトータルで考えることがコスト面でも快適さでも賢い選択につながるでしょう。ぜひこの機会に暖房スタイルを見直してみてはいかがでしょうか?

undefined
出典:マネーシップス 石坂貴史

出典:経済産業省 資源エネルギー庁|エネルギー消費統計 https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/energy_consumption/index.html


監修者:石坂貴史

undefined

証券会社IFA、2級FP技能士、AFP、マネーシップス運営代表者。累計1,100件以上のご相談、金融関連の記事制作、校正・監修を手掛けています。「金融・経済、不動産、保険、相続、税制、教育」の6つのFP分野が専門。お金の運用やライフプランの相談において、ポートフォリオ理論と行動経済学を基盤にサポートいたします。


【運営サイト】https://moneyships.biz/