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いちごは『朝』『夜』どっちが正解?→実は“ベストなタイミング”があった…知られざる効果とは?【管理栄養士が監修】

  • 2025.11.28
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

甘酸っぱくておいしいいちご。朝食や間食に取り入れるのはもちろん、食後のデザートとして食べる人も多いのではないでしょうか。でも、「いちごは朝に食べるべき?それとも夜?」と迷う人もいるのではないでしょうか。実は時間帯によって、いちごが身体へ与える作用に差が出ると考えられています。

この記事では、管理栄養士の視点で、ベストなタイミングを深堀りしていきます。

イチゴの栄養を深堀り

いちごは水分が多く、甘味が強いのが特徴ですが、その甘さは果糖とブドウ糖によるものです。栄養面でも魅力的で、様々なビタミンやミネラルが含まれています。中でも特に注目されるのは、ビタミンCの豊富さ。100gあたりには約60mgのビタミンCが含まれており、これはレモンなど他の果物にも引けを取らない量です。

ビタミンCは体の中で抗酸化物質として働くほか、皮膚や粘膜の健康維持に関わる栄養素として知られています。

ほかにも、ポリフェノールの一種であるフラボノイド(アントシアニン)が含まれており、これらは果物の色や香りに関係し、体内の働きをサポートするとされています。また、葉酸やカリウム、食物繊維も適度に含まれており、血圧を調整したり腸内環境を整えたりするとされる栄養素として注目されています。

このようにいちごは、ビタミンCをはじめとした抗酸化物質や日々の健康サポートに役立つ成分がバランスよく含まれている果物と言えます。

朝と夜、体に与える影響は?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

前述の通り、いちごにはビタミンC、食物繊維、ポリフェノールなどが豊富に含まれており、どの時間帯に食べても嬉しい栄養が詰まっています。しかし、栄養の面で考えると、下記のような理由から朝に食べるほうがメリットがあるとされています。

  • 睡眠中に不足しやすいビタミンCを効率的に補える
  • 爽やかな酸味が目覚めを助け、気分や自律神経を整えやすい
  • ビタミンCが日中の紫外線ストレスに備える働きをサポートするとされる
  • 活動前に食べることでエネルギー源として糖質を適切に使いやすい

一方で夜にいちごを食べることも悪いことではありませんが、下記のようなデメリットが考えられます。

  • 酸味で胃が刺激されやすい
  • 睡眠前に糖質が使いきれず残りやすい
  • 量を多くすると眠りの質に影響する人もいる

以上の理由から、夜に食べる場合は少量を楽しむ程度が良いでしょう。

いちごを活かすなら“朝”がベスト

いちごは朝に食べることで、ビタミンCの働きを無駄なく活用できたり、目覚めを助けたり、腸や肌の調子を整えやすくなるなど、メリットが多く得られます。夜に食べるのも悪くはありませんが、いちご本来の魅力を最大限引き出すなら朝がおすすめと言えるでしょう

さまざまな栄養や効果を余すことなく摂り入れるため、ぜひ朝の習慣として朝のいちごを習慣化してみてはいかがでしょうか。


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。