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甘酒は『朝』『夜』どっちが正解?→実は“タイミング”が重要だった…知られざる“意外な効果”とは?【管理栄養士が監修】

  • 2025.11.29
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

甘酒は昔から親しまれている飲み物です。栄養豊富で、健康や美容に役立つ成分が含まれていることから、近年は日常的に取り入れる人も増えています。しかし、「朝に飲むのがいいの?それとも夜?」と悩んだことはありませんか?甘酒には健康維持に役立つ成分や栄養素が含まれているため、実は飲む時間帯によって得られるメリットが違うと言われています。

今回は専門家の視点を交えつつ、甘酒の効果的な飲み方や知られざる効果について掘り下げていきましょう。

甘酒ってどんな飲み物?種類と栄養のポイント

甘酒といえばお正月や寒い時期のイメージが強いかもしれませんが、近年は美容や健康意識の高まりから日常的に楽しむ人が増えています。

そもそも甘酒には、米麹を使ったものと酒粕を使ったものの2種類があります。米麹甘酒は米麹と水を加えて発酵させ、自然な甘みとアミノ酸やビタミンB群が豊富です。ノンアルコールのため子どもや妊娠中の方にも安心です。

一方、酒粕甘酒は酒粕を溶かして砂糖などで甘みを調整し、独特の風味とアルコールの風味を楽しめるのが魅力です。酒粕甘酒には、酒粕由来のアミノ酸やビタミン、食物繊維が含まれています。どちらの甘酒も、発酵による栄養が摂れる飲み物で、目的や好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

甘酒は朝と夜どちらが良い?甘酒の意外な効果と、生活シーンに合わせた活用法

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

甘酒は、単なる「甘くておいしい飲み物」以上の働きを持つことが注目されています。たとえば、米麹由来の酵素やオリゴ糖は腸内環境を整える効果が期待され、これが美容や免疫力の維持にも繋がります。

さらに、甘酒にはフェルラ酸やコウジ酸といった抗酸化作用を持つ成分も含まれており、これらは老化や生活習慣病の予防に関係するとも言われます。ただし、これらの効果は個人差や摂取量、生活習慣によって変わるため、甘酒だけに期待しすぎずバランスの取れた食生活を心がけることが大切です。

甘酒は朝夜どちらで摂取しても問題ありませんが、目的に応じて摂取する時間を変えてみるのがよいでしょう。ただし、甘酒には糖分が多く含まれているので、寝る直前に取りすぎると消化に負担がかかることも。夜に飲む時は寝る直前は避けたほうが良いでしょう。朝食代わりや運動後のエネルギーチャージとしての朝、それから睡眠の質を意識する夜、どちらにもメリットがあると言えます。

具体的な活用法としては、

  • 朝はホット甘酒で体を温めてエネルギーチャージ
  • 運動後に飲んでエネルギー補給や疲労感の軽減に役立てる
  • 夜は少量の甘酒を温めて、寝る前のリラックスタイムに取り入れる

飲む量やタイミングを調整しつつ、自分の体調や好みに合ったスタイルを見つけるのが良さそうです。

甘酒を飲む「タイミング」はどんな効果を望むかによって変えてみよう

甘酒を朝に飲むか夜に飲むかは、ライフスタイルや体調、目的によって変わります。たとえば仕事や学校に行く前にエネルギーを補いたい人は朝に取り入れるのがおすすめで、疲れを癒して睡眠に備えたい人は夜に飲むほうが向いているでしょう。

毎日の生活に無理なく取り入れ、体のリズムや気分に合わせて調整しながら続けるのがポイント。甘酒の持つ自然な甘みや香りを楽しみつつ、ぜひ自分なりの「ベストタイミング」を見つけてみてくださいね。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。