社長「男性は女性よりも多く払うんだよ」新卒「僕は飲んでないので…」不平等な制度に不満も→「社長が正しい」賛否分かれる【マジクソかんぱにー】

「一見正しく感じられるけど、よく考えてみると矛盾が多いな…」そんな意見に出会ったことはありませんか？自分に都合が悪い場面でだけ「正論」や「正義感」を持ち出す人もいますよね。

実際の体験談をもとにしたショートドラマを配信する「マジクソかんぱにー」の『ペラッペラの正義』は、そんな「考えの浅い正論」をテーマとしたドラマです。

【ペラッペラの正義】お前クソだな…...#ショートドラマ

社内で飲み会があった次の日。会計の方法にどうしても納得いかなくて、上司に直談判しに行きました。

「僕は飲んでないので…」

そう主張したところ…

「飲み会は普通、割り勘だろ」

と、当たり前の顔で言い返されてしまいました。

確かに、「普通」はそうかもしれません。しかし、お酒を飲んでいない人がお酒を飲んだ人と同じ金額を払うのはおかしいと思うのです。明らかに不公平ではありませんか。

上司は「飲む・飲まないは関係ない」と言います。

お酒を飲まなくても、少食でも、基本的に飲み会は割り勘！それが上司の考えのようです。

「では、なぜ女性の社員は3,000円しか払わないんですか…？」

飲む・飲まないの話題は平行線を辿りそうだったので、別な方向から攻めてみることにしました。

男女平等の世の中。男性の方が女性より多めに支払うというのもおかしな話ではないでしょうか？これもまた、不公平です。

しかし、上司は「男性は女性よりも多く払うもんなんだよ」と意に介しません。

「それって、平等なのかな…？」

上司の言葉に、思わずそんな本音が漏れます。

多く飲み食いした人が多く払えばいい。そう思ってしまうのはおかしなことなのでしょうか？

しかし、上司に「じゃあ、どうやって精算するわけ？」と尋ねられ、困ってしまいました。

確かに、飲み会は大皿料理が基本。誰が何をどれくらい食べたのかを細かくチェックすることなど現実的ではありません。

どこまで細かく確認して、どこから大雑把に計算するか…その基準を全員が納得できなければ、「平等」だとは言えないと上司は考えているようです。

「薄っぺらい平等、掲げてんじゃねーよ」

結局、そんな風に叱られてしまいました。

「だいたい、不公平に感じるならなんで飲み会に参加したわけ？」

最後に、上司は問いかけてきました。

そう、飲み会には「不参加」という選択肢もあったのです。

入社1年目だったため断りにくかったとはいえ、「参加」を選択したのは自分。

ここを指摘されてしまうと、これ以上文句を言うことも難しいのでした…。

新入社員の青年の気持ちに共感しつつも、「上司の言っていることもわかる」と感じた視聴者が多いようです。YouTubeショートのコメント欄には、「ほとんど正論」「社長が正しい」といった声が寄せられていました。

対して、職場の飲み会なら会社や上司がお金を補助するものでは…？という意見も見られました。

自分の中の「正義」や「正論」について、もう一度深く考えてみるべきかもしれない…『ペラッペラの正義』は、そんなことに気づくきっかけとなる素晴らしい作品ですね。

かつての体験談をもとにしたショートドラマを多数発表しているクリエイター集団。上司と部下、それぞれが抱える苦悩や葛藤など、社会人なら誰もが共感できる作品が高い評価を得ています。