社長「今、何時？」新入社員「納得いかなくて」約束を守らず怒りをあらわにするも…「指示が的確」称賛の声が集まったワケ【マジクソかんぱにー】

日頃働いていると、期日が設定された提出物を受け持つことがありますよね。時間は守らないといけないけれど、よりよい品質のものを提出したい…その狭間で葛藤する人は少なくないのではないでしょうか。

実際の体験談をもとにしたショートドラマを配信する「マジクソかんぱにー」の『虚式「仏」』は、会社で資料などの「提出期日を守ること」をテーマとしたドラマです。

【虚式「仏」】大激怒を覚悟した入社3ヶ月目の夜#ショートドラマ

「確認お願いします！」

ある日の夜の仕事場にて、新入社員の橋本が社長に資料を提出する場面から物語はスタートします。

社長の目の前で声をかけたものの、社長は橋本に目もくれず、仕事を続けています。

不思議に思った橋本は、再度「あの…社長？」と再度声をかけました。すると、社長から「今、何時？」と聞かれたのです。

「今は19時5分です。」と橋本が返答すると、「さっき俺になんて言われた？」と社長は橋本を見て、再度問いかけてきました。その目には怒りの色が見え隠れしているように見えます。

「（これは怒られる…？）」と思い始めた橋本は、うつむきつつ「19時までに『提出よろしく』って言われました。」と、答えました。橋本は、社長に"19時までに提出"と言われていた資料を報告なしで少し遅れて提出してしまったのです。

「だよな？なんで守れなかった？」社長の橋本への問いかけは続きます。橋本は、なぜ提出期限を守ることができなかったのでしょうか？

「出来栄えに納得いかなくて、修正してました。」

橋本は、期限を守ることができなかった理由をそう答えました。自分が納得できるクオリティを求めていたら期限が過ぎてしまったのですね。

「時間を過ぎるなら、まず謝罪と報告をするべきだよな。」

社長は、橋本が期限を守れなかった理由については理解したうえで、橋本がまずするべきだった行動を伝えました。「すいません…」と謝罪する橋本。「あと…」と社長は話を続けます。

「今の橋本に必要なのは質よりスピードだぞ。」

社長が言った言葉に、橋本は「逆だと思っていました。」と答えます。

"質よりスピード"、なぜ社長は橋本にそう告げたのでしょうか。

「橋本は、今はまだ質を判断できるだけの知識も経験もないんだよ。」

社長は、ついこの間研修が終わったばかりの橋本に対して、今の橋本の立場を伝えました。

「だから時間内に提出して、それに対してフィードバックをもらうのが最優先！」と、今の橋本の行動の最適解を教えました。「勉強になります。」と橋本。

「最初のうちは、質が低くても自分の考えや意図が説明できればそれでOK！」と社長は続けます。

「『センスねぇ』なんて言わないから、安心して」

最後に社長は、橋本にそう伝えたのでした。

今回のテーマは、仕事での提出期限に関するものでした。誰しも一度は“質か、スピードか”で悩んだ経験があるのではないでしょうか。特に新人時代はどちらを優先するべきか、判断するのが難しいかもしれません。

期限内に提出できなかった、新入社員の橋本に対する社長の指導に、YouTubeショートのコメント欄には、「わかりやすく説明してくれる良い社長」「指示が的確」などの声が寄せられていました。

期日を守る・守れないということのみならず、仕事において、"報連相"なしに行動しないよう、心がけたいものですね。

かつての体験談をもとにしたショートドラマを多数発表しているクリエイター集団。上司と部下、それぞれが抱える苦悩や葛藤など、社会人なら誰もが共感できる作品が高い評価を得ています。