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Jチームに劇的勝利!今夏豪州移籍の日本人FWが成長を結果で証明「もっと上を目指してやりたい」

  • 2025.11.5
 Jチームに劇的勝利!今夏豪州移籍の日本人FWが成長を結果で証明「もっと上を目指してやりたい」
Jチームに劇的勝利!今夏豪州移籍の日本人FWが成長を結果で証明「もっと上を目指してやりたい」

Text by ライター

[AFCチャンピオンズリーグ・エリート第4節、メルボルン・シティ 2-1 FC町田ゼルビア、11月4日、東京・町田GIONスタジアム]

Aリーグ・メン(オーストラリア1部)のメルボルンはアウェイで町田と対戦し、2-1で勝利して勝点3を持ち帰った。

今季J1アビスパ福岡からメルボルンに加入したFW金森健志(たけし)は、この日後半からピッチに投入され、得意のドリブル突破やスペースへの抜け出しなどでチームの攻撃を活性化させた。

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元チームメイトとのマッチアップ

「会えるのを楽しみにしているよ」

金森はかつてのチームメイトにこのようにメッセージを送っていたという。

この日の対戦相手である町田にはJ1鹿島アントラーズでともにプレーしたDF昌子源、MF白崎凌兵、FW相馬勇紀、昨季までJ1アビスパ福岡でともにプレーしたMF前寛之(ひろゆき)が在籍している。

この試合を楽しみにしていたという金森は、後半から右サイドハーフに入り、Jリーグ時代のチームメイトたちと火花を散らした。

「(チーム全体の)ポジショニングが前半はちょっと低かったので、うまく引き出されて、相馬選手に渡る場面が多かった。後半はまずそこに(パスを)出させないところを意識しました。浮き球で出されてもプレスバックするというのは意識していました」

後半途中にはボランチにポジションを移して前とマッチアップ。さらに試合終盤はセカンドトップにポジションを上げて昌子と激しくぶつかり合った。

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そして後半アディショナルタイムに、金森がペナルティエリア内から左足で入れたライナー性のボールがゴール前でスクランブルを生み、最後は元浦和レッズFWアンドリュー・ナバウトが左足でゴールへ蹴りこんだ。

ボールはバーに直撃し、そのままプレーが続行されたが、その後VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のチェックの末に得点が認められた。

この1点リードを守り切ったメルボルンは、アウェイで貴重な勝点3を獲得。勝利に貢献した背番号10は「この歳でももっと上を目指してやりたいので、きょう町田に勝ったというのは、自分の中でも自信になった」と笑顔を見せた。

「もっと成長したい」

今年8月に金森が選んだ新天地は南半球のオーストラリアだった。

同年12月に福岡県福岡市でラーメン屋をオープンしたばかりの金森の海外移籍には、鹿島時代の先輩昌子も驚いたという。

今季のAリーグ・メンではまだ得点を挙げられていない金森だが、Jリーグとは異なる環境での挑戦に手ごたえを感じている。

「フィジカルの強い選手が多い中で、Jリーグとは違ってスペースが結構ある。ボールを持てる時間が多いので、すごく楽しいですし、僕自身ももっとプレーの幅も広がるんじゃないかと思いながらプレーしています」

同選手は続けて「(メルボルンは)ポゼッションのチームなので、ポジショニングやボールをたくさん受けてチャンスメイクするところが上手くなっている実感があります」と語り、プレー面での成長を実感している。

 Jチームに劇的勝利!今夏豪州移籍の日本人FWが成長を結果で証明「もっと上を目指してやりたい」
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この日、町田撃破に貢献した31歳のFWだが、結果に一喜一憂せず、さらなる高みを目指している。

「僕自身、もっと成長したいという気持ちで移籍しました。プレー面も早くあっち(オーストラリア)の環境に慣れて、この歳でももっと上を目指してやりたい」

最後に同選手は「目に見える数字という部分は、自分にとって必要になってくると思う。まずはグループステージ突破を目標に、きょうの勝ちは、(次に)つながる大きな勝利だったと思う。帰ったら(メルボルン・ヴィクトリーとの)メルボルンダービーがあるので、それも楽しみたい」と笑顔で語り、ミックスゾーンを後にした。

金森の軽快な語り口からは、海外での挑戦を楽しんでいる様子がよく伝わってきた。

31歳のFWのキャリア全盛期は、これからなのかもしれない。

(取材・文 縄手猟)

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