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夫の不貞を許す?離婚する?→悩む妻に姉が伝えた“本質的に今やるべきこと”|私はモラハラ妻ですか

  • 2025.11.4

夫・将也(29)の不貞が発覚したことで、主人公・みわ(28)は娘とともに実家に戻り別居することに。あまりのショックから、別居中も将也を責めるLINEを送り続けていました。すると将也はSNSでみわを「#モラハラ妻」と投稿し、被害者面をします。サレた側なのに加害者とされ、「責める私が悪人なのか」と、みわは大きなショックを受けるのでした。今後に悩んだみわは、信頼できる姉に相談することに。『私はモラハラ妻ですか』をごらんください。

将也のSNSに投稿された「モラハラ妻」という投稿を見て以来、眠れない夜が続いたみわは、ついにメンタルクリニックへ。医師の言葉に救われます。今後の夫婦関係について悩んだみわは、姉からとあるアドバイスを受けて―――。

心が休まらない日々

ママリ

将也のSNS投稿を見て以来、私の心は休まることがなくなりました。責める気持ちは正直なところ、なくなることはありません。何度も何度も裏切られていた事実は、思い出すたびに胸をえぐるように痛いのです。あのLINEのやりとり、将也の冷たい視線、むつみと遊ぶふりをしてスマホを弄っていた彼の姿…すべてに今でも腹が立っています。

「でも、このままでは私がモラハラ妻になってしまう」

頭では分かっているのに、彼の言動を許す気持ちになれないのです。サレた側が苦しまなくてはいけないのはなぜなのでしょう。私はただ、真実と謝罪が欲しかっただけなのに。

このころ、ストレスから夜に全く眠れなくなりました。横になっても、将也の顔とSNSのコメントが脳裏にちらついて、心臓がバクバクします。徐々に食事ものどを通らなくなっていきました。

自分で自分を傷つけていた

ママリ

結局、私はメンタルクリニックに通うようになりました。先生は私の話を遮らず、ただ静かに聞いてくれます。

「あなたがご主人を責めるのは、裏切られたことで失った自己肯定感を回復させようとする防衛本能の一つです。責める行為自体に苦しんでいるのは、あなた自身が、本来は優しい人だからですよ」

先生の言葉に、初めて涙が出ました。私は、将也に責められて傷ついているだけじゃなく、自分自身の行動でさらに苦しんでいたなんて。

姉の言葉に涙

ママリ

ある夜、姉のかおりが私に対して静かに問いかけました。

「ねぇ、みわ。少し落ち着いたなら、今後のことをちゃんと考えてみない?このまま将也くんのことで自分を壊すくらいなら、決着をつけてもいいと思うよ」
「うん…」

「みわの気持ちとしては、離婚したい?それとも、将也くんが心から謝罪するなら、やり直したい?」

私はこの質問に対して即答できませんでした。将也と過ごした楽しかった時間、むつみとの家族の思い出。それらを一瞬で捨てるなんてできません。でも、このまま許したとしても、疑う気持ちは一生なくなることはないでしょう。

「お姉ちゃん、私、将也の不貞を乗り越えられるかな」
「みわは乗り越えなくていいんだよ。将也くんが償うべきことでしょ。みわは、まず自分の人生を取り戻すことだけを考えな」

姉の言葉に、私はまた泣きました。泣き疲れて、その日は久しぶりに、少しだけ眠れたような気がします。

あとがき:防衛本能と自己否定の狭間で

「サレた側がなぜ悪人にならなきゃいけないんだろう?」というみわの心の叫びは、不貞の被害者が抱えがちな普遍的な苦しみです。クリニックの先生の言葉は、みわの責める行為が、ただの攻撃ではなく、傷ついた自己肯定感を守るための防衛反応だと教えてくれました。

姉の「乗り越えなくていい、償うのは将也」という言葉は、みわの肩の荷を少し降ろさせます。自分の行動で自分自身を傷つけていたみわが、少しずつ自己受容の道へと進み始める転換点です。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

著者:ゆずプー

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