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探す手間をAIで解決!子どもの“今すぐ”に応える世界に一枚のぬり絵の作り方

  • 2025.10.31

こんにちは、生成AIを暮らしに取り入れて実践している理系主婦のまりです。「ぬり絵 無料 子ども」と検索した経験はありませんか? 広告ばかりのページに疲れて、やっと見つけても会員登録が必要だったり、出てきたのが幼児には難しすぎる細かい線画だったり……。その間に、子どもの「やりたい!」という気持ちはあっという間に冷めてしまいます。そんな経験が、私にも何度もありました。でも最近は、生成AIがその悩みを解消してくれるようになりました。子どもが「今すぐやりたい」と言ったその時に、ぴったりのぬり絵を短時間で用意できるようになったのです。

「ちょっとぬり絵をさせたい」が、意外と難しい

雨の日や体調がすぐれない日。「今日はおうちで穏やかに過ごしたいな」という時、ぬり絵は本当に頼りになります。でも実際は、思ったより手間がかかるものです。・サイトを探し、広告を避けながらたどり着いた先で「会員登録が必要です」と表示される・子どもが今、夢中になっているテーマが、都合よく見つからない・見つけても、年齢に合っていない(線が細かすぎる/簡単すぎる)これでは、親の方が「もういいや」と諦めたくなります。我が家でも、探しているうちに子どものやる気がしぼんでいくことが何度もありました。

そもそも、なぜ“ぬり絵”が大切なの?

「ぬり絵なんて、ただの暇つぶしでしょう?」と感じている方もいるかもしれません。でも実は、ぬり絵には子どもの発達を支える要素がたくさん詰まっていると言われています。・線をはみ出さずに塗ることで育つ集中力・色を選び、組み合わせることで育つ色彩感覚や表現力・塗り終えたときの「できた!」という達成感幼児教育の分野でも、「手と目の協調」や「達成体験」を育む手法として活用されています。 だからこそ、準備の手間でその瞬間を逃すのは、とてももったいないと感じます。

AIなら、子どもの「今やりたい」にすぐ応えられる

このジレンマを、生成AIは驚くほどスムーズに解決してくれます。子どもが「今日はバスのぬり絵がしたい」と言えば、その場で「2歳でも塗りやすい、太い線のバスのぬり絵」を短時間で作ってくれるのです。昨日は恐竜、今日はアイスクリーム、明日は消防車。その日、その瞬間にしかない「これがいい!」を逃さず、世界に一枚だけのぬり絵を一緒に作れます。

【はじめの一歩】生成AIの始め方

この記事で紹介するChatGPTやGeminiは、どちらも基本機能を無料で始められます。スマートフォンのウェブブラウザから公式サイトにアクセスし、アカウントを作るだけで使い始められます。

1. ChatGPT:「言葉」から生まれる世界に一つのぬり絵

OpenAIのChatGPT(https://openai.com/)は「言葉から新しい絵をつくる」のが得意なAIの一つです。たとえば子どもが「今日は新幹線!」と言ったら、こんなふうに指示してみます。【プロンプト例:ChatGPT】新幹線のぬり絵を作ってください。・3歳がぬります・太い線・シンプルな形

ChatGPTが生成したぬりえをする息子

このように、「誰が」「何を」「どんな風に」を具体的に伝えるのがコツです。年齢を「5歳」にしたり、テーマを「リボンをつけた猫」に変えたり、自由にアレンジしてみてください。

2. Gemini:「写真」から作る“うちの子だけ”の塗り絵

GoogleのGemini(https://gemini.google.com/)は「写真を線画に変換する」といった使い方もできます。身近な写真を題材にできるので、特別感が出やすいのが魅力です。散歩の途中で消防車を見つけて、子どもが大喜び!そんな瞬間に撮った一枚を使って、次のように伝えてみます。【プロンプト例:Gemini】この画像をもとに、幼児向けのぬり絵を作成してください。・モチーフのみを残す(背景なし)・黒一色の線画で、太い輪郭線にする・細かい模様や陰影を省き、シンプルな形にする・3歳児でも塗りやすい、はっきりした構図にする

写真をGeminiでぬり絵に

「知っているものを塗る」楽しさが加わることで、子どもの集中も高まりやすくなります。

うまくいかない時は?

AIも時々、意図を取り違えることがあります。線が細すぎたり、絵がごちゃごちゃしていたりしたら、諦めずに伝えてみてください。「もっと線を太くして」「もっとシンプルにして」と言葉で指示を重ねるだけで、AIは内容を再解釈して絵を調整しようと試みてくれます。

安心して使うために:2つの大切な注意点

魔法のような生成AIですが、家庭で使う上で知っておきたいルールがあります。著作権:キャラクターものは作らない、個人的な利用に留める子どもが好きなアニメキャラクターなど、他者が権利を持つものをAIに作らせることは著作権侵害にあたる可能性があります。AIが生成したものであっても、SNSなどで公開することは特に注意が必要です。家庭内で楽しむ場合でも、オリジナルのテーマで創作するのが最も安心です。プライバシー:個人が特定できる写真は使わない子どもの顔や名前入りの服、自宅の様子がわかる写真などはアップロードしないようにしましょう。「第三者が見ても個人が特定できないこと」を意識するだけで、安全性はぐんと高まります。あわせて、ChatGPTやGeminiの設定で、入力したデータがAIの学習に利用されないようにオフにしておくと、より安心して使えます。

AIは“手抜き”のためではなく、“余白を生む”工夫

「AIを使ってぬり絵なんて」と感じる方もいるかもしれません。でも私は、これを手間を減らして、心と時間の余白をつくるための工夫だと捉えています。ぬり絵を探してページを行ったり来たり、何ページもスクロールしたりする時間を省けることで、子どもの表情をしっかり見られるようになった気がします。「この色、素敵だね」「次は何を塗ろうか」そんな何気ない会話のなかに、実はとても大切な時間があることに、改めて気づかされました。

はじめての家庭でのAI活用は「ぬり絵」がちょうどいい

「AIは難しそう」と思う人にこそ、ぬり絵づくりはおすすめです。操作は比較的簡単で、スマホ一つで完結します。子どもの反応もダイレクトで、効果がわかりやすい。そして何より、「自分のためにつくられた一枚」を前に、子どもは本当にうれしそうに塗り始めます。AIを子育てに使うことに、少し勇気がいるかもしれません。でも私は、その一歩が、子どもと過ごす時間のかたちを少し豊かにしてくれたと感じています。みなさんは、どう感じましたか? よかったら、コメントで聞かせていただけたら嬉しいです。

【Profile】まり(@m316jp2)

 (1653700)

男子3兄弟(12歳・10歳・3歳)を育てる、理系主婦。家事・育児の「めんどくさいな」をテクノロジー・生成AIの力でどうにかしたくて、日々家庭に新しい仕組みやアイデアを導入し続けています。AIによる家事・育児の効率化、ルーティン作業の自動化など何でも試してリアルな体験と発見を発信中。子どもが夢中になる学び・遊びの工夫まで、子育て・教育とAIのクロスオーバー事例も多数。理系の探究心と母親としての現場感覚を掛け合わせ、「暮らしはもっと楽に、もっと楽しくなる!」という視点を大切にしています。著書『理系ママ実践!おうち遊びアイデア帳』。

X:まり(@m316jp2)

note:まり丨めんどくさいをテクノロジーで解決したい子育て中の主婦

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