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「とんでもない神アニメ」「全人類観て」放送から“20年以上”経ても色あせない…「NHKアニメの最高峰」と称される秀逸作

  • 2025.12.9

長きにわたり愛され、称賛を集め続ける名作。その創作の源泉と、時代を超えて人々を惹きつける普遍的な魅力に、静かに光を当てます。本記事では、そんな称賛が集まる傑作を5本セレクトしました。

今回は、第5弾として、アニメ『プラネテス』(NHK)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

あらすじ

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※Google Geminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(放送局):『プラネテス』(NHK)
  • 放送期間: 2003年10月4日~2004年4月17日

西暦2075年、人類は宇宙開発を大きく進め、地球と宇宙ステーション、さらには月の間を旅客機が往来する時代を迎えています。しかし、その進歩の裏側では、軌道上に漂うスペースデブリ(宇宙ゴミ)が深刻な問題となり、宇宙で働く人々の安全を脅かしています。

主人公の星野八郎太、通称ハチマキ(CV:田中一成)は、宇宙ステーションに勤務する職業宇宙飛行士であり、デブリ回収を専門とする部署に所属しています。彼の夢は、いつか自分の宇宙船を手に入れることです。仲間のユーリ(CV:子安武人)フィー(CV:折笠愛)、そして新人の田名部愛(タナベ)(CV:雪野五月)と共に、危険と隣り合わせの作業を繰り返す日々を送っています。

25歳となり、仕事を始めて4年目を迎えたハチマキは、夢と現実の狭間で自分の生き方を模索し始めます。仲間との絆、宇宙の過酷さ、そして人間としての成長を通じて、彼は「宇宙で生きるとは何か」を問い続けます。広大な宇宙の未来を目指しながら、ハチマキは今日も仕事へと向かっていきます。

『プラネテス』が描いた人間と宇宙の真実

作品は宇宙の過酷さを背景に、人間の成長や仲間との絆を丁寧に描き出し、さらに格差や企業の利権といった社会問題にも鋭く切り込みます。田中一成や雪野五月、子安武人ら豪華声優陣の演技がキャラクターに深みを与え、NHK制作ならではの緻密な演出と重厚な構成が物語を支えています。

派手さよりも心に響くリアリズムを重視した本作は、NHKアニメの最高峰と称されるにふさわしい作品力を備えています。 

プラネテス ― NHKアニメの最高峰と称される作品力とSNSでの反応

幸村誠による漫画『プラネテス』は1999年に『モーニング』で連載が始まりました。宇宙開発の進展とともに深刻化するスペースデブリ問題を題材にした本作は、科学的リアリズムと人間ドラマを融合させた異色のSF漫画として高く評価されました。

そして連載開始から約4年後の2003年、谷口悟朗監督・サンライズ制作によってNHK BS2でアニメ化され、原作・アニメともに星雲賞を受賞する快挙を成し遂げています。アニメ版は、主人公ハチマキや仲間たちの葛藤を丁寧に描き、派手な演出よりも「人間の生き方」や「愛とは何か」を真正面から問いかける作品力が特徴です。田中一成や雪野五月、子安武人ら豪華声優陣の演技も物語に厚みを加え、NHK制作ならではの緻密な演出が作品を支えました。

近年の再放送や配信をきっかけにSNSでは再び注目を集め、「NHKアニメの最高峰」「とんでもない神アニメ」「全人類観て」と称賛する声が多く見られます。タナベの「愛です!」という言葉に心を打たれたという投稿や、「20年以上前なのに古さを感じない」といった評価も目立ちます。一方で科学考証をめぐる議論もありましたが、多くのファンは「リアルな宇宙と人間ドラマの融合こそ魅力」と支持を表明しています。『プラネテス』は今なお人々の心を揺さぶり続ける、NHKアニメの最高峰にふさわしい作品です。


※記事は執筆時点の情報です