1. トップ
  2. 「激しく生々しい」「覚悟して観て」“心エグる脚本”に絶句…だけど「何度観ても好きな映画」語り継がれる不朽の名作

「激しく生々しい」「覚悟して観て」“心エグる脚本”に絶句…だけど「何度観ても好きな映画」語り継がれる不朽の名作

  • 2025.11.23

ドラマや映画の中には、映像の美しさや物語の深さ、俳優たちの圧倒的な演技に心を奪われ、気づけば作品の世界に引き込まれてしまう“名作”があります。観終わったあともしばらく余韻が残り、ふとした瞬間に思い出してしまう――そんな“魅了された名作”を5本セレクトしました。

本記事では第4弾として、2011年公開の映画『白夜行』(ギャガ)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

あらすじ

undefined
米映画「ファンタスティック・フォー」ジャパンプレミア 堀北真希(C)SANKEI
  • 作品名(配給):白夜行(ギャガ)
  • 公開日:2011年1月29日

映画『白夜行』は、密室となった廃ビルで質屋の店主が殺される事件から始まります。容疑者は死亡し、事件は解決したかのように思えますが、刑事・笹垣潤三(船越英一郎)は腑に落ちません。容疑者の娘・雪穂(堀北真希)、被害者の息子・亮司(高良健吾)、二人の姿が笹垣の記憶から離れず、やがて成長した彼らの周囲で不可解な事件が次々と起こり始めます。

雪穂は完璧な表の顔を持つ女性として社会で成功し、亮司は影の存在として彼女を支え続ける。二人は表向きには無関係を装いながらも、互いを守るために手を汚し続ける“共犯関係”を築いていたのです。本作が描く光と闇の物語は、罪と愛、そして人間の深い業を静かに問いかけます。東野圭吾さんの傑作小説を原作に、堀北真希さんと高良健吾さんが繊細に演じる衝撃のミステリーです。

堀北真希×高良健吾が挑む、東野圭吾原作の衝撃ミステリー

映画『白夜行』で堀北真希さんが演じた唐沢雪穂は、表向きは完璧な女性でありながら、心の奥に深い闇を抱えた複雑なキャラクターです。堀北さんはその二面性を繊細に表現し、観る者に強い印象を残しました。

幼少期に起きた事件の記憶を胸に秘め、冷静さと計算高さを保ちながらも、どこか壊れそうな危うさを漂わせる雪穂。その微妙な感情の揺れを、堀北さんは目線や表情、言葉の間で巧みに演じています。特に、亮司との“共犯関係”を描く場面では、言葉にしない感情が滲み出ており、観客に深い余韻を残します。

堀北さんの快演は、雪穂という人物の謎と魅力を際立たせ、物語全体の緊張感と美しさを支える大きな柱となっています。彼女の演技があったからこそ、映画『白夜行』はただのミステリーではなく、心を揺さぶる人間ドラマへと昇華されたのです。

映画『白夜行』がみせた“生々しさ”

映画『白夜行』は、一線を画す“激しく生々しい”描写が特徴です。映像のトーンや演出がより陰惨で、登場人物の内面に深く踏み込んでいます。SNSでも「激しく生々しい」「覚悟して観て」といった声が見られます。

映画ではその“闇”がより強調され、亮司との関係も言葉にならない依存と共犯の空気が濃密に描かれます。映画『白夜行』は静かで重く、観る者の心にじわじわと刺さる作品です。映像の冷たさ、音の使い方、そして堀北さんの無表情の奥にある感情が、まさに“激しく生々しい”と評される所以でしょう。そんな本作、SNSには「何度観ても好きな映画」「観れてよかった」など称賛の声が寄せられています。


※記事は執筆時点の情報です