1. トップ
  2. 「まさか令和に復活するなんて…」「むしろ今がベスト」“約20年ぶり”に蘇った神アニメ…「名作」と称される“圧巻の作品力”

「まさか令和に復活するなんて…」「むしろ今がベスト」“約20年ぶり”に蘇った神アニメ…「名作」と称される“圧巻の作品力”

  • 2025.11.15

アニメの中には、時を経て新たな形で再び注目を集める作品があります。今回は、そんな中から"令和に蘇った神アニメ"を5本セレクトしました。本記事ではその第1弾として、アニメ『魔術士オーフェン はぐれ旅』(AT-X ほか)をご紹介します。異形の姿となり失踪したアザリーを追う旅を、令和の映像で新たに描き直した本作の魅力とは――?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

undefined
GoogleGeminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(放送局):アニメ『魔術士オーフェン はぐれ旅』(AT-X ほか)
  • 放送期間:2020年1月7日 - 2020年3月31日
  • 出演声優:森久保祥太郎 (オーフェン 役)

大陸最高峰の魔術士養成機関《牙の塔》に所属していたキリランシェロ(CV:森久保祥太郎)は、大陸最強の魔術士チャイルドマン(CV:浪川大輔)の弟子として、戦闘魔術と暗殺術の両方を極めたエリート魔術士でした。ところが、義姉アザリー(CV:日笠陽子)がある実験の結果、異形の姿となって失踪したことをきっかけに、彼は塔を離れ、過去を捨てて“オーフェン”という名でトトカンタ市に身を潜めます。

モグリの金貸しとして暮らしながらアザリーの行方を追う中で、良家の娘クリーオウ(CV:大久保瑠美)と、弟子となる少年マジク(CV:小林裕介)に出会うオーフェン。やがて3人はアザリーを救うための旅に出発し、その途中で、かつての師チャイルドマンや学友たちと再会します。しかし、アザリーをめぐる思いはすれ違い、オーフェンは彼らと袂を分かつことに――。

そして一行はフェンリルの森を越え、オーフェンがかつて修行を積んだ《牙の塔》のある都市タフレムへと辿り着きます。そこで彼らを待ち受けていたのは、想像をはるかに超える巨大な敵でした――。

原作累計1400万部 ― 令和に蘇った“名作リメイク”

『魔術士オーフェン はぐれ旅』は、秋田禎信さんのライトノベル『魔術士オーフェン』シリーズを原作としたテレビアニメです。原作小説は1994年に第1巻が刊行され、シリーズ累計発行部数は電子書籍を含めて1,400万部を突破。90年代のライトノベルブームをけん引した名作として知られています。

本作は、1998年放送の『魔術士オーフェン』、1999年放送の『魔術士オーフェン Revenge』以来となる新シリーズで、およそ20年ぶりのアニメ化となりました。主人公オーフェンの声を演じたのは、旧シリーズに続いて森久保祥太郎さんです。制作はスタジオディーン、監督は浜名孝行さんが務めました。往年のファンに馴染み深い世界観をそのままに、キャラクターデザインや映像表現を現代の技術で一新。令和の時代に蘇った“伝説のダークファンタジー”として大きな注目を集めました。

本作では、オーフェンが義姉アザリーを助けようと旅立つまでの初期エピソードに加えて、魔術士養成機関《牙の塔》で過ごした学生時代、いわゆる“プレ編”も描かれています。

この第1期を皮切りに、シリーズはその後も継続して制作されました。2021年には第2期『魔術士オーフェン はぐれ旅 キムラック編』が放送され、魔術士とキムラック教の激しい対立が描かれています。

続く2023年1月には第3期『アーバンラマ編』がスタート。行方不明になったアザリーを追うオーフェンが、謎の女剣士ロッテーシャ(CV:青木志貴)と出会います。

そして同年4月には第4期『聖域編』が放送され、アルマゲスト(CV:石田彰)、ジャック(CV:安元洋貴)、プルートー(CV:日野聡)、銀月姫(CV:金田朋子)らが登場。人間種族を守るため、ドラゴン種族の《聖域》へと攻め込む壮大な物語が描かれました。

世代を超えて共感を呼ぶ“神アニメ”――“令和版オーフェン”の魅力とは

『魔術士オーフェン はぐれ旅』の見どころは、なんといっても“令和に蘇った”という点にあります。1998年、1999年のアニメ化からおよそ20年を経て、かつての名作が現代の技術と感性で再び映像化された本作は、懐かしさと新しさが同時に味わえる特別な作品です。長く待ち続けたファンからは「ついにこの時が来た!「まさか令和に復活するなんて…」「むしろ今がベスト」と喜びの声が上がりました。

一部で「少し古臭い」という意見もありましたが、その“古さ”を魅力として受けとめる人も多く、「中二病の原点」「当時の熱量を思い出させてくれる貴重な作品」といった声が寄せられました。リメイクにあたっては、「原作にオリジナル要素が加わって素晴らしい」「作画もアニメーションも秀逸「名作」との感想も。

オーフェンの信念や義姉アザリーへの思い、そして仲間との絆――それらが令和の時代に新たな形でよみがえり、作品は再び多くの視聴者を魅了しました。

まさに“令和に蘇った神アニメ”と呼ぶにふさわしい名作です。


※記事は執筆時点の情報です