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「1話から観てたらよかった…」「大大後悔」“大熱狂を生んだ”神ドラマ…「一生観てたい」“虜になる”至高作

  • 2025.11.21

ドラマや映画の中には、最初は苦手でも、気づけばその世界にどっぷり浸かってしまう作品があります。今回は、そんな中から"回を重ねるごとに虜になる名作"を5本セレクトしました。本記事ではその第3弾として、ドラマ『星降る夜に』(テレビ朝日系)をご紹介します。孤独を抱えた産婦人科医と、手話で心を通わせる青年――静かな冬の夜に生まれた愛の行方とは――?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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「第27回AMDアワード」授賞式で総務大臣賞を受賞した吉高由里子(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『星降る夜に』(テレビ朝日系)
  • 放送期間:2023年1月17日 - 2023年3月14日
  • 出演:吉高由里子 (雪宮鈴 役)

雪宮鈴(吉高由里子)は『マロニエ産婦人科医院』で働く、35歳の産婦人科医です。かつて医療裁判をきっかけに大病院を追われた鈴は、誰にも弱音を見せられず、心の奥に息苦しさを抱えながら日々を過ごしていました。

そんな自分を少しでも解放したくて、鈴はひとりでソロキャンプへ出かけます。

星が降るように輝く夜空の下、酒をあおっていた鈴の前に、突然ひとりの青年・柊一星(北村匠海)が現れました。どこから来たのかも語らないまま、鈴にカメラを向けてシャッターを切り続ける一星。寒さに震える鈴に自分のマフラーを巻くなど、その図々しさと優しさが不思議と心に沁みます。

やがて、アルコールの勢いもあって2人はキスを交わし、ぼんやりとした記憶のまま翌朝を迎える鈴。去っていく一星が手話で何かを伝えていたことに気づくのは、その後のことでした。その意味が「お前のゲロ、全部片付けた、バ~カ」だったと知り、鈴はあの夜が夢だったのか現実だったのか分からないまま、再び日常へと戻ります。

しかし、その数日後に訪れる“再会”を、このときの2人はまだ知りませんでした。

産婦人科医として命の始まりに向き合う鈴と、遺品整理士として命の終わりに寄り添う一星。対照的な2人の人生は、この出会いをきっかけに動き出すのでした――。

大石静×吉高由里子――産婦人科医と遺品整理士のラブストーリー

『星降る夜に』は、テレビ朝日系の火曜よる9時に新設されたドラマ枠で放送された、完全オリジナル作品です。脚本を手がけたのは、多くの名作で知られる大石静さん。学生時代に手話サークルに所属していたプロデューサーが長年温めてきた企画に、大石さんが丁寧な取材を重ね、自身の視点を加えながら、大人の純粋なラブストーリーに仕上げました。

主人公・雪宮鈴を演じるのは吉高由里子さんで、テレビ朝日の連続ドラマで主演をつとめるのは本作が初めてです。鈴の相手となる10歳年下で聴覚障害の遺品整理士・柊一星を演じるのは北村匠海さん。映画『君の膵臓をたべたい』などで注目を集めた北村さんが、本作ではピュアなラブストーリーに挑んでいます。

劇中音楽を担当した得田真裕さんは、『アンナチュラル』や『MIU404』で高く評価されたサウンドで、物語を支えました。

キャスト陣も実力派が勢ぞろい。遺品整理会社「ポラリス」の佐藤春を千葉雄大さん、マロニエ産婦人科の看護師長・犬山鶴子を猫背椿さん、蜂須賀志信を長井短さんが熱演。

なかでも吉高由里子さんの演技には「優しい表情にぐっときた」「演技が光っていた」といった声が多く寄せられ、「すべてが魅力的」「共演者の魅力を引き出す女優」と高く評価されています。

また、本作は放送開始直後から大きな話題を呼び、初回の見逃し配信は300万回を突破。これはテレビ朝日ドラマ史上、歴代最高記録です(当時)。さらに、第1話の中盤ではX(旧:Twitter)の世界トレンド1位を獲得し、SNSでも盛り上がりを見せました。

恋愛だけでなく“命のはじまりと終わり”を見つめた、心に響くヒューマンドラマです。

「1話から観てたらよかった…」回を重ねるごとに魅せた名作

本作の見どころは、孤独を抱える鈴と一星がすれ違いながらも少しずつ心を通わせ、互いを理解しようと歩み寄る姿です。

物語序盤の一星の積極的なアプローチや、雪降る夜の踏切での告白など、胸がときめく場面も多く、観る人を二人の世界へと引き込みます。

一方で、放送当初は戸惑う声もありました。突然の展開や一星のアプローチに対し、「意味が良くわからなかった」といった感想も寄せられています。しかし、物語が進むにつれて登場人物の背景や想いが明らかになり、「1話から観てたらよかった…」「大大後悔」と後悔する視聴者も少なくありませんでした。

さらに、「一気見した」「匠海くんの唯一無二の存在感と演技力に引き込まれた」「令和っぽさ全開の年の差ラブストーリー」といった声や、「吉高由里子と北村匠海のコンビが大好き」「キスシーンに胸がキュンキュンした」といった感想も。丁寧で繊細な演出が、視聴者の心を惹きつけていたことがうかがえます。

また、「涙腺崩壊した」「生き方を考えさせられた」「不朽の名作「一生観てたい」といった感想も多く、恋愛ドラマの枠を超えた深いテーマが、多くの人の心に残りました。

回を追うごとに深まる関係性と、登場人物それぞれの想いが丁寧に描かれた本作は、まさに“回を重ねるごとに虜になる名作”と呼ぶにふさわしい一作です。


※記事は執筆時点の情報です