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「ベッドは私の充電器」神崎恵流──眠りの“質”の整え方【酸いも甘いもオンナの醍醐味】

  • 2025.10.29

可憐な佇まいの奥に、強くてしなやかな自分軸を持った美容家・神崎 恵さん。その生き方や考え方を同世代とシェアする連載「神崎 恵の酸いも甘いもオンナの醍醐味」がウェブに登場! 今回は、今年の猛暑疲れのリカバリー法についてお聞きしました。


【猛暑の疲れ、大人はどう過ごした?】

「今年は猛暑が続きました。大人の〝夏疲れ〞の対処法はありますか。神崎さんはこの猛暑をどのようにご自身を癒してすごしましたか?」 と、聞かれました。そう、今回のテーマです。おそらく、癒しアイテムやコスメを使って行うケアやマッサージなど、美容家的な回答を期待されていたと思います。
でも、ごめんなさい。
私の答えは、このふたつです。1.願っても、猛暑が過ぎ去ってくれるわけではない。だったら、暑い場所に行かなければいいのです。2.一度疲れてしまったら、この年齢になるとなかなか疲れはとれません。ならば、疲れないようにすればいいのです。

ジャケット10万4500円、ニットポロ、肩がけしたニットともに3万7400円、パンツ5万9400円(すべてハイク/ボウルズ)メガネ4万9500円(モスコット/モスコット トウキョウ) シングルピアス各3万2890円(ビジュードエム/ビジュードエム六本木ヒルズ) 靴12万3200円(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス) その他(スタイリスト私物)

【夏はなるべく外に出ないのがルール】

まず1ですが、夏はもう、外に出ない。基本的に私は〝陰キャ〞なので、夏の暑さをワイワイ楽しむような遊びはしません。仕事がない日は、生活の買い物以外は外に出ませんし、出かけるとしても早朝や夜、日が暮れてから。どうしても日中に外出が必要な場合は、車で移動します。
とはいえ、夏は子どもとのお出かけもありますよね。今年の夏は強い日差しの下、ユニバーサルスタジオジャパンに行きました。もうこれは、私にとって登山と一緒です。山を登り切るためには、体力・筋力・気力が必要です。ふだんからしっかりと整え、備えておくのです(大げさか)。

【疲れることをしない、疲れを感じないようにする】

そして2。これ、意外と盲点です。猛暑の時期だけでなく、オールシーズン、〝疲れないようにする〞ということが大事です。疲れることをしない。あるいは、疲れを感じないようにする。この年になると「疲れをトルのではなく、そもそも疲れる前に無理をしなきゃいいんだ」と気づきました。つまり、ストレスをなくすのではなく、ストレスを入れない環境づくりを日ごろから意識する、ということです。苦手な場所に行かない、苦手な人に会わない、苦手なものは食べない、苦手な音や匂いを避ける。自分の心地よさを優先しましょう。疲れやストレスは伝染しますから、自分が機嫌よくいることは、周囲にとってもハッピーです。

【「寝る、食べる、動く」を徹底!】

とはいえ、実際は日々の仕事や生活がありますから、1も2も、完璧に実現することは難しいかもしれません。どうしても疲れてしまったら、まずはよく寝ること。そして、よく体を動かし、よく食べること。「寝る、食べる、動く」。私が元気なのは、この3つを徹底しているからだと、この年齢になって実感します。

「メグルンバ」睡眠で充電チャージ

特に睡眠は、歳を重ねるほどに「質」を重視しています。寝室の環境やベッド、リネン類を整え、リカバリーウエアも取り入れました。私をよく知る人たちからは「メグルンバ」と呼ばれていますが、私にとってベッドは起点&終点です。朝起きて家事をして仕事をしてまた夜、戻ってくる。掃除機のルンバのように、最後は充電器であるベッドへ。しっかりチャージして、朝を迎えるのです。

【神崎恵さん】

かんざき・めぐみ。1975年生まれ。美容家。最新刊『神崎恵のおうちごはん—さあ、なに食べる?』(扶桑社)、『一生ものの基礎知識 美容の教科書』(講談社)が人気、ほか著書多数。多くの女性誌で連載を執筆。3人の息子を持つ母。


撮影=渡辺謙太郎 スタイリング=石関靖子 ヘア=赤羽麻希〈Un ami〉 インタビュー=田中美保 ※GLOW2025年10月号より。

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