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「かわいいねぇ」が耳障り!?赤ちゃんのオムツ替え時の“声かけ”めぐりSNS賛否! 疲弊する母親たちの「見えない負担」浮き彫りに

  • 2025.10.14

発端はSNSの“ささやかな不満”

オムツ替え室で赤ちゃんに話しかけるのは耳障り?
オムツ替え室で赤ちゃんに話しかけるのは耳障り?

2025年10月、SNS上で子育てを巡る一つの投稿が大きな波紋を呼びました。ある保護者がSNS上で「オムツ替え室で赤ちゃんに話しかけてる親が苦手」と投稿したのです。この“ささやかな不満”はX(旧Twitter)などで瞬く間に拡散され、1万件以上の「いいね」やリポストを記録し、育児中の親たちの間に賛否両論を巻き起こしました。

投稿者が「苦手」とする背景には、子育てに伴う精神的な疲労があります。公共のオムツ替え室という、狭く密閉された空間で聞く、親が赤ちゃんへ向ける「かわいいねぇ」「替えようね」といった明るい声かけが、睡眠不足や孤独感から疲弊している投稿者にとって、かえってストレスになると吐露しました。

背景にあるのは、育児書や専門家が推奨する「理想的な育児」へのプレッシャーではないでしょうか。言語発達や安心感を促進するために声かけが奨励される一方で、ワンオペ育児などで心身ともに追い詰められた親は、「自分の声かけが下手で罪悪感を抱く」といった状態に陥りがちです。投稿者自身も「周囲の声がうるさく感じる」と追記しており、この正直な叫びが多くの保護者の共感を呼びました。

「耳障り」「教育に必要」…X上で真っ二つに割れた議論

この投稿を受け、X上では激しい賛否の議論が繰り広げられました。

投稿に賛成する人々は、疲労時の「耳障りさ」を強調し、公共空間での配慮を求めます。

「家では声かけるけど、公共スペースでは静かにしてほしい。授乳中、赤ちゃんの集中が乱れる」「無理派。公共の場で聞くの疲れる。家と分けて考えよう」といった、空間の特性を指摘する意見が目立ちます。

中には「新生児期の余裕ない時に『オムツ替えようね』なんて強要されるの嫌」と、声かけを指導書通りに行うことへのプレッシャーを吐露する声もありました。これらの意見は、子育ての「見えない負担」を共有し、互いの苦労をねぎらう側面も持っています。

一方、声かけを擁護する反対派は、その教育的価値を主張します。

「保育士だけど、話しかけると赤ちゃんが『気持ちいい』と学ぶ。情緒面で差が出る」「言語習得に必要。家でも外でも声かけないとどうやって言葉覚える?」といった、科学的な根拠や発達の必要性を挙げる声が多く寄せられました。

また、「赤ちゃんのためになる」といった、親の愛情表現としての声かけを肯定する意見や、「苦手なら仕方ないけど、赤ちゃんの語彙向上に良い事尽くめ」と、投稿者の自由を認めつつも声かけを推奨する意見も見られました。

「個人の感受性」と「子どもの発達」の対立が生んだ新たな共感

全体として見ると、賛成派は「個人の感受性尊重」を、反対派は「子どもの発達優先」を軸に議論を展開しています。この対立は、子育ての多様性や、保護者一人ひとりの精神状態の違いを浮き彫りにしました。

最終的には、「感じ方は人それぞれ。互いに気遣おう」といった和解を求める声も上がり、議論は収束に向かいつつあります。SNSの特性上、極端な意見が注目を集めがちですが、根底には「誰もが頑張ってる」という共感があることがうかがえます。

今回の騒動は、育児を巡る「理想」と「現実」のギャップ、そして子育て支援の必要性を社会全体で再認識させるきっかけとなったのではないでしょうか。

(LASISA編集部)

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