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LINEグループ「抜けるね」退会で終わらない、小学生娘のトラウマ|小5娘がLINE退会した話

  • 2025.10.18

これは、小学5年生の娘、結衣にスマートフォンを持たせた母親、直美の物語です。LINEでのやり取りは、娘の世界を広げる一方で、親として介入すべきか迷うような、予期せぬトラブルをもたらします。見守ることの難しさ、子どもの心を尊重すること、そして危険から守ること。デジタル化が進む現代の子育てにおいて、親子の間で交錯する葛藤と、最適な距離を探す日々を描きます。『小5娘がLINE退会した話』をごらんください。

学校に相談した結果、事態はすぐに動きました。担任の先生からAちゃんの保護者へ連絡がいき、Aちゃんはグループから抜けることになります。この一連の騒動で、結衣はSNSに対して恐怖心を抱くようになり、自らもLINEを休むことを決意しました。直美は夫にも事の顛末をすべて話し、改めて現代の子育てにおけるSNSの難しさを痛感します。

Aちゃんから届いた「ごめんね。抜けるね」――静かに収束したトラブル

ママリ

直美が学校に相談した翌日の夕方、結衣のLINEグループにメッセージが届きました。それはAちゃんからでした。

「ごめんね。抜けるね」

それだけメッセージがきて、Aちゃんはグループから退会しました。担任の先生からAちゃんの保護者へ連絡がいき、指導が入ったのでしょう。その後、先生から直美にも電話があり、今後Aちゃんの様子を見守っていくという報告がありました。

Aちゃんがいなくなったグループは、一時的に安堵の空気に包まれました。しかし、結衣の心は晴れませんでした。彼女は、楽しかったLINEのやり取りが、一瞬で不快で怖いものに変わってしまったことに、深く傷ついていたのです。

「もうLINEやめたい」娘の心を深く傷つけた、一連の不快なできごと

ママリ

「ママ、私、もうLINE、しばらくやめたい」

結衣は、直美にそう打ち明けました。あんな嫌なものを見せられたり、誰かの秘密を覗き見たり、誰かに気を使って返信したりする毎日に、結衣は疲れてしまったのです。直美は、結衣の自主的な判断を尊重しました。結衣はグループに「しばらく休むね。またね」とだけメッセージを送り、すべてのグループから退会しました。

その夜、直美は帰宅した夫に事の顛末をすべて話しました。夫も、死骸の写真を見て大きな衝撃を受けました。

「子どもたちの世界って、こんなに簡単に危うくなるんだね…」

夫はSNSの使い方の難しさを再認識し、直美に感謝しました。

「直美、ちゃんと見ていてくれて、本当にありがとう」

直美は、この一件をただのトラブルで終わらせたくないと思いました。スマホは便利ですが、使い方を誤ると、子どもたちの心を傷つける凶器にもなり得ます。直美は夫と共に、SNSのルールと危険性について、結衣と改めて真剣に話し合う機会を持つことを決意しました。

あとがき:親子の対話が鍵。スマホを「危険な道具」にしないために

ママリ

この第4話では、SNSトラブルに対する「親の介入」が、一時的ながらも問題を解決に導く様子が描かれます。結衣が自らSNSから離れる選択をしたことは、彼女がデジタルの世界で「自己防衛」の意識を持てた証拠です。

直美は夫と情報共有することで、この問題に夫婦で取り組むという姿勢を明確にしました。SNSの難しさを痛感した家族は、この経験を教訓として、次のステップである「家族会議」へと進みます。

著者:kanako_mamari

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