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医師「大切なのはね…」娘がやけど!応急処置をして病院へ…しかし、医師から判断ミスを注意されて!?

  • 2025.10.11

テーブルの上にあった熱々のコーヒーをひっくり返し、赤ちゃんがやけどを負ってしまいました。初めてのやけどでどうしたらいいのかわからない私と夫でしたが、何とか応急処置をして小児科へ連れて行きました。医師にやけどを診てもらったのですが、そのとき衝撃のひと言を言われてしまったのです。

テーブルにあったコーヒーが…!

もうすぐ1歳になるころに、つかまり立ちを始めた娘。いろいろな物に興味を持ち、手当たり次第に触ろうとしていました。私は危ない物をできるだけ高い場所に置き、触れないように意識していたつもりでした。

しかし、ある日の朝8時ごろ、夫がダイニングテーブルの角に飲みかけのコーヒーを置いたところ、目を離した隙に娘が触ってしまったのです。夫が飲んでいたのは、飲みかけとはいえかなり熱いインスタントコーヒー。コーヒーカップがひっくり返り、娘の体にコーヒーが降りかかりました。

初めてのやけどにギャン泣きする娘

熱々のコーヒーを浴びた娘は、今までに聞いたことがないほどの大きな声で泣き続けました。コーヒーは娘の体にかかり、服が濡れて熱そうです。初めてのやけどでどうしたらいいのかわからない私と夫は、急いで服を脱がし、冷水のシャワーで患部を3分くらい冷やしました(※)。

右胸のあたりが赤くなり、1cmほどの水ぶくれができてしまいました。冷やしてから5分ぐらい経って娘は泣き止み、いつもどおり元気に動けるようになってひと安心。かかりつけの小児科は午前10時からしか開かないため、すぐに受診ができるように準備をして待つことにしました。

(※)服の上から熱湯などを浴びた場合は、脱がさずに服の上から冷やしましょう。

ショック! 小児科医に注意を受け…

10時になって小児科へ行き、娘のやけどを医師に診てもらいました。やけどには、Ⅰ度、Ⅱ度、Ⅲ度と3段階の症状の程度があり、Ⅰ度が最も軽く、Ⅱ度、Ⅲ度と症状が重くなるそうです。娘は大方Ⅰ度のやけどで、水ぶくれの箇所がⅡ度と診断されました。

先生からリンデロンとロコイドの2種類の塗り薬を処方され、患部をガーゼで保護するようにすすめられました。冷水のシャワーで冷やしたおかげで、最悪の状態は避けられたものの、「もっと早く小児科へ来るべきだった」と医師に注意されました。

やけど痕が残ってしまって後悔

2歳になった娘の体には、まだうっすらとやけどの痕が残っています。私たちの不注意で娘が一生ものの傷を負ってしまったことを後悔しています。やけどをしてから娘は、熱い物には絶対に触らないようになりました。

小児科の医師から、やけどは早期の対策が大切だと教えられました。特に患部はデリケートに扱い、無理やり服を脱がすと水ぶくれがやぶけてしまう可能性があるので、ハサミで切りながら脱がし、すぐに冷やすことでやけどの悪化を防ぐことができるそうです。

やけどの危険性がある物は絶対に娘の手が届く場所に置かないように、私は危機意識を持っていました。しかし、夫は娘の行動範囲ややけどの危険性を理解していなかったので、家族間で共有することが大切だと感じました。また、やけどは早期の対策が大切で、患部はデリケートに扱うことを学びました。もう二度とこのような事故がないよう、気をつけたいと思います。

◇ ◇ ◇

やけどをしてしまったときは、すぐに10分~20分以上冷やしましょう。刺激を避けるため、容器に溜めた水で冷やすか水道水・シャワーを直接当てないようにしましょう。このとき、氷水や保冷剤、冷却シートなどは使用しないようにしてください。また、洋服を無理に脱がせようとすると患部がこすれて皮膚を傷めてしまいます。服の上から熱湯などを浴びた場合は、脱がさずに服の上から十分冷やしてください。
全身や顔面、片脚などやけどが広範囲にわたるときは救急車を呼ぶか、至急受診しましょう。

受診するか迷ったときは、『小児救急電話相談(#8000)』を活用するのも1つの方法です。医師や看護師が状態を聞いたうえで、適切な対応をアドバイスしてくれます。

赤ちゃんや小さな子どもは、日々できることが増えていきます。テーブルの上の熱い飲み物なども、自分で手を伸ばして触ろうとすることがあります。事故を防ぐためにも、子どもの手の届くところに危険な物を置かない工夫を、日常の中で意識していきたいですね。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:渡邊なつ/30代女性・主婦。/2歳女の子のママ。実家が遠方で頼れない、友だちがいない、夫は夜勤あり。トラブル満載な育児体験記を執筆中。

イラスト:きょこ

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。


監修者:助産師 関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。

ベビーカレンダー編集部

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