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秋ドラマ屈指の“考察ミステリー”に「何かある」「ハマった」視聴者ゾッコン…噂される『平成の大ヒット曲』との関係性

  • 2025.10.29
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「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2021」の授賞式に出席した間宮祥太朗 (C)SANKEI

毎週土曜よる9時より放送中のドラマ『良いこと悪いこと』。

「ハラハラする」「もしかして共犯?」「何かある」「ハマった」など考察ミステリードラマとして話題となっているが、注目すべきポイントはどこなのだろうか。本作の見どころをご紹介する。

始まりは同窓会

同窓会で集まった小学校の同級生。

掘り起こしたタイムカプセルの中から出てきたのは、当時それぞれが描いた「将来の夢」の絵と卒業アルバム。しかし、アルバムのクラス写真では6人の顔が塗りつぶされていた。

6人の共通点は猿橋園子(新木優子)をいじめていたこと。

そしてその日の夜、顔を塗りつぶされていた6人のうちのひとりがマンションから落ちて亡くなってしまう。事件の真相をつまびらかにするために動き始めたのは2人の同級生。ひとりは小学生のときにいじめられていた園子、もうひとりはいじめていた側の高木将(間宮祥太朗)だった。

犯人はクラスメイト? 考察ミステリー

将来の夢の絵になぞらえるようにして襲われた武田(水川かたまり)と桜井(工藤阿須加)。

そして笑美(松井玲奈)は誰かに体を押され、トラックにひかれて亡くなった。彼女の夢はスポットライトを浴びるアイドル。死ぬ間際の彼女はトラックのライトを浴びていた。まさにステージ上でスポットライトを浴びているかのように。

誰が犯人なのか、という点に着目して考えてみよう。

シンプルに考えると、いじめられていた園子が復讐のために殺しているという線だが、その可能性は低い。武田の場合は園子の可能性もあり得たけれど、桜井の店が出火した際に園子は高木といた。笑美の場合は直前までは一緒にいたが、高木から笑美が危ないと聞いて追いかける描写があった。

園子が誰かと手を組んでいるという可能性もあるけれど、いじめられていた経験から彼女には「悪い子になりたくない」という意識が強くある。自分をいじめた人間と同じところに堕ちたくない。それは園子のポリシーでもあり、プライドでもあるのかもしれない。

と、なると2話時点では誰が犯人なのかが全く予想がつかない。園子と同じように6人に恨みを持っている人物。それも、「将来の夢」になぞらえて殺すという残酷な趣向で。もしかすると、園子よりも強い憎しみを持っているのではないか。

小学生のころの回想がドラマに効果的に挟み込まれているので、今後その中にヒントが描かれる可能性は大いにあり得る。

主題歌『アゲハ蝶』は物語のヒントになるのか

『良いこと悪いこと』で話題になったことのひとつが主題歌だ。ポルノグラフィティの『アゲハ蝶』。

物語の起点となるのが、登場人物たちが小学6年生だった22年前。作中では当時のヒット曲が多く登場している。『アゲハ蝶』は2001年リリースなので、彼らが小学生のときに聴いていたことは間違いなく、エモさを盛り上げている。

ただ、『アゲハ蝶』とドラマがリンクしているように感じる部分もある。

「終わりなどはないさ 終わらせることはできるけど」

終わらない事件、終わらないいじめへの責任、いじめられたことへの傷などが連想させられる。

「彼が僕自身だと気づいたのは今更になってだった」

ここも何か事件の真相を示唆しているように感じられる。ひとつ違えば、犯人は自分だった……例えば、高木や園子がそう思わせられるような結末もあり得るかもしれない。

ポルノグラフィティの楽曲自体、どれも世界観が深いものが多いので、解釈はどのようにもできると言えばできるのだが、物語が進んでいく中で『アゲハ蝶』とのリンクが感じられればさらにおもしろくなりそうだ。

スピード感ある物語に目が離せない

狙われているのが6人となると、1話ごとに1人が襲われていくのか、と思ったが2話の時点で3人がすでに犠牲となっている。

2話では誰が次に狙われるのかその順番のヒントも出てきたりと、物語にスピード感があることでおもしろさも加速しているように感じられる。

また、当然のことながら6人それぞれに抱えている過去がある。その中にも彼らが狙われるヒントが隠されていそうだ。


※記事は執筆時点の情報です