意外と読めない？【漢字クイズ】「御用達」はなんと読む？→気になる正解は？

ネットや店頭などで「セレブ御用達」や「芸能人御用達」という宣伝文句を目にしたことはありませんか？

顧客の購買意欲を促進するためによく使われる「御用達」という言葉ですが、正しい読み方はもちろん、元々どのような意味で使われていたか、みなさんはご存知ですか？

問題

「御用達」はなんと読む？

 

限られた業者のみが許された称号

「御用達」の正しい読み方は「ごようたし」で、大辞林を見ると「宮中・官庁に物品を納入すること」という意味があります。

現代では幅広い解釈がされるようになり、特定の人や組織から特に贔屓にされているお店や商品を指す言葉として使われますが、元々は宮中や官庁など身分の高い人に対する物品の納入について使われていた言葉でした。宮内庁に品物を納めるには厳正な審査が必要だったため、それを許された業者だけに与えられる「宮内庁御用達」という称号は、当時かなりの価値を持っていました。

お買い物の参考に

「宮内庁御用達」という制度は1891年に宮内庁で定められ、1954年には廃止となっています。現在も制度としては存在していませんが、皇室に納品を続けている老舗企業もあるそうですよ。

今後お買い物をする時は、これまで以上に「御用達」という言葉に注目してみてくださいね。

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参考文献：大辞林

文（編集）：そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします！