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シルヴィア・フェンディがクリエイティブ・ディレクターを退任、名誉会長に就任──フェンディが次章へ

  • 2025.9.30

シルヴィア・フェンディフェンディFENDI)のクリエイティブ・ディレクターを退任し、同メゾンの名誉会長に就任することが発表された。ローマを拠点とするこの老舗は、彼女の家族が3世代にわたって受け継いできたブランドだ。

1994年からフェンディのメンズおよびアクセサリーコレクションを手がけてきたシルヴィアは、2024年10月にキム・ジョーンズが退任したのを受け、ウィメンズおよびオートクチュールの両ラインも引き継いだ。ブランド創業100周年にあたる年、2シーズンにわたって全コレクションを率い、メゾンを導いた。ジョーンズ以前は、1992年から2019年まで長年ウィメンズおよびオートクチュールを率いたカール・ラガーフェルドの右腕として活躍。2シーズンの間、すべてのクリエイティブを統括したのち、彼女は新たなクリエイティブ・ディレクターに道を譲ることになる。

シルヴィアは次のように語っている。「この数年間は本当に刺激的な時間でした。祖母アデーレ、母アンナ、そして彼女たちの姉妹の名のもとに歩んできた旅路でもあります。心はカールに向かいます。彼は私のそばで働くという名誉を与えてくれた卓越した師であり、“シェアする”という芸術を教えてくれました。それは、私の家族の女性たちの歴史に欠かせない精神です。同時に、私自身のクリエイティブ・ビジョンを育み、守る術を教えてくれたからこそ、私は自分の翼で飛ぶことができました。なんと素晴らしい旅だったことでしょう。創造的な面だけでなく、人間としても。まずはカール・ラガーフェルドとの絆を通じて、次にキム・ジョーンズと、そして最後に、長い時間をかけて家族の一員のようになった素晴らしいチームと共に歩めたことが、私にとって何よりの宝物です。」

新たな役職では、シルヴィアはフェンディのヘリテージを守りながら、ブランドの世界的な発信を担っていくという。メゾンは声明で「今後もフェンディの豊かな歴史と卓越したクラフツマンシップを伝え、フェンディ カーサの世界をさらに広げていく」と述べている。

キム・ジョーンズ退任後、後任のクリエイティブ・ディレクターをめぐる憶測は絶えず続いているが、シルヴィアの退任によってその注目度はさらに高まった。フェンディは「新しいクリエイティブ体制は追って発表する」としている。

Text: Lucy Maguire Adaptaion: Saori Yoshida

From:Vogue.Business

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