1. トップ
  2. 恋愛
  3. 夫の二度の裏切りに妻は崩壊寸前…どん底で響いた「母の言葉」|詐欺られ夫に悩んだ話#4

夫の二度の裏切りに妻は崩壊寸前…どん底で響いた「母の言葉」|詐欺られ夫に悩んだ話#4

  • 2025.10.5

おだやかで幸せだった家族の日常は、ある日突然、見えない亀裂から崩れ始めました。主人公・美咲にとって、夫の雄太は優しく、息子の颯太を心から愛する、真面目な人でした。家族のために夜遅くまで働く彼の姿を、美咲は誇りに思っていました。しかし、その信頼は、雄太の不可解な行動と、スマートフォンの画面に映し出された裏切りの証拠によって、あっけなく打ち砕かれてしまうのです。『詐欺られ夫に悩んだ話』第4話をごらんください。

怒りや悲しみ、失望といった感情が心の中で渦をまいていた。このどうしようもない気持ちを、自分一人で抱えきることができなくなった美咲は、母に電話をかけ…。

行き場のない気持ち

ママリ

雄太から、「お金をだまし取られた」と聞いた日、私は一人で泣いた。

夫への深い失望…2度も裏切られたくやしさ、そして、何もできない自分自身に対する情けなさ。

それまで「やり直そう」と、必死に自分をふるい立たせていた気持ちは、どこかに吹き飛んでしまった。

この、行き場のない気持ちをどうすることもできず、母に電話をした。

「もしもし、お母さん…」

ふるえる声に、母はすぐに異変を察してくれた。

「どうしたの?何かあったの?」

電話口から聞こえる母のおだやかな声に、私の心の糸はぷつんと切れた。私はせきを切ったように、これまでのことをすべて話した。

雄太が「出会い系」で女性と会おうとしていたこと…。そして、「ママ活詐欺」にあったこと。雄太の言葉のひとつひとつを、涙ながらに語った。

母は私の話をだまって聞いてくれた…。それから、ただひと言、「そうだったの…大変だったね」と声をかけてくれた。

私はそれまでの張り詰めていた緊張が解け、声を上げて泣き続けた。

自分自身の人生を守るために

ママリ

一通り泣き終え、少し落ち着いたのを見計らって、母は静かに言った。

「あなた…いつでも、彼なしで生活できるように、準備しておいた方がいいわ」

その言葉に、私はハッとさせられた。母は続けて、こう助言してくれた。

「正社員で就職して、しっかりと自分の足で立てるようにしておくの。そうすれば、いつでも彼と離れることができるでしょう?いざという時に、経済的な不安で身動きが取れなくなるのは、一番、つらいことだから」

母の言葉が私の心に深く、刺さった。

確かに…私はこれまでずっと、彼に依存して生きてきた。母の言葉は、私に「自分の人生は自分で守る」という、当たり前だが、忘れていた大切なことを教えてくれた。

母に話を聞いてもらって、ようやく冷静さを取り戻すことができたのだ。

あとがき:母の一言で自立を決意

母への相談は、美咲が雄太に依存していた状況から抜け出すための、最初の行動でした。

母の助言は、夫の行動の是非を問うのではなく、「自分自身の人生を守るための準備」を促すものであり、美咲は初めて、夫との関係性だけでなく、自分自身と向き合う必要性に気づきましたね。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

著者:kanako_mamari

元記事で読む
の記事をもっとみる