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「日本一早い紅葉」の中に、たたずむエゾシマリス 北海道のかわいい動物たち、冬支度【写真5枚

  • 2025.9.22

今週も インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。(2025年9月15日〜9月19日ピックアップ分)

〝日本一早い紅葉〟がやって来た!

Sitakke
撮影:kilgore_trout2021 さん

真っ赤に色づいているのは、ウラシマツツジでしょうか?

ことしも大雪山に〝日本一早い紅葉〟が訪れたようです。
エゾシマリスが、忙しそうに、エサ集めに走り回っています。

大雪山系の黒岳では、去年、9月20日に、初雪が降りました。
平地で暮らすエゾシマリスの冬眠は、11月くらいなのですが、標高の高いお山に暮らすエゾシマリスたちは、早ければ今月末には冬眠に入ります。

半年以上にも及ぶ冬眠期間中には、10日に1度くらい眠りから目覚めて、ご飯を食べたり、排泄をしたりして、また眠りにつくのを繰り返します。

なので、そのための食料を、巣の中にたっぷりと貯め込んでおかなくてはならず、ごちそう集めに大忙しなのですね。

〝パンパンのほっぺた〟に入っているのは?

Sitakke
撮影:masaphoto1126 さん

ほっぺたがパンパンになるほど、ごちそうをつめこんで、エゾシマリスさん、ご満悦のようですね。
ペロリと出した舌も、とってもキュート。

森では、クルミに続いて、クリも落ち始めました、キノコもあちこちで顔を出しています。
パンパンのほっぺたに入っているのは、冬眠中の〝ごちそう〟なのかもしれません。

エゾシマリスが冬眠するのは、土に掘られた、1メートルほどのトンネルの中です。
そこには、寝室のほかにも、トイレや食料の貯蔵庫もあるのだそうです。

巣穴に貯える冬眠のための食料は、研究者によると、平均1,192グラムなのだといいます。
エゾシマリスの体重は、100グラムに満たないほどなので、かなりの量になりますね。

おかえりなさい・・シマエナガ!

Sitakke
撮影:mohumohu946 さん

とっても目が大きくて、しかも〝目ヂカラ〟のある、キリリとしたシマエナガちゃんですねー。

オレンジ色のアイシャドーもバッチリ。
目の上に、うっすらと〝眉毛〟のような線があるように見えるから、なおさらなのかもしれません。

やっと涼しくなってきたのと合わせるかのように、平地でも、シマエナガの群れをみかけたり、声を聞く機会が多くなりました。

夏の間、山の奥の方で暮らしていたシマエナガたち、おかえりなさい!
秋の訪れを感じますね。

私…休んでましたけど…何か?

Sitakke
撮影:t.saorinco さん

エゾリスが、木陰で休んでいたのを、@t.saorinco さんに見つかってしまったのでしょうか?
「はい、おっしゃる通り、休んでましたけど…何か?」といった表情をしているように見えます。

秋の森では、エゾリスもエゾシマリスも、ごちそう集めに、忙しく駆けまわっています。

エゾシマリスは、冬眠をするために、巣穴に半年分の食べ物を貯えます。
一方で、エゾリスは、冬の間に食べるごちそうを、秋の間に確保して、土の中に埋めておかなくてはなりません。

秋の森には、ごちそうがいっぱいですから、日の出とともに働き始めてすっかり疲れてしまい、ヤレヤレ…と、ちょっとひと休みだったのかも知れませんね。

〝初雪〟すぐそこ?〝冬眠の準備〟はラストスパート

Sitakke
撮影:koziyu88 さん

週の初めにも、〝日本一早い紅葉〟が訪れた、大雪山のエゾシマリスのお写真をご紹介させていただきました。
「きょうの1枚」も、見事に赤く染まった紅葉(ウラシマツツジでしょうか?)の中に、たたずむエゾシマリスです。

大雪山・黒岳の初雪は、去年は、9月20日でした。
標高の高いお山で暮らしているエゾシマリスや、エゾナキウサギにとっては、もう冬眠や冬ごもりの準備も、ラストスパートなのかもしれません。
まもなく、大雪山の山肌を転げ落ちるようにしてやってきた本格的な秋が、北海道を包み込んでいくことでしょう。

◆文:インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa
1987年からカメラマンとして北海道の自然や野生生物の撮影を始める。アメリカのイエローストーン国立公園やカトマイ国立公園、デナリ国立公園での取材も経験。2020年から「北海道3大かわいい動物」プロジェクトを主催し、InstagramやSitakkeの記事で発信しています。

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