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禁断の恋の終止符。親友の“更生”を賭けた、私たちの挑戦|不倫をやめない友人

  • 2025.9.12

これは、親友の不倫という現実を知り、その友情のあり方を問われる女性の物語です。学生時代からの親友・サオリから、突然の不倫告白を受けたアキ。その告白に衝撃を受けながらも、「こんな関係をやめたい」と悩むサオリの言葉を信じ、アキは全力で彼女を支えようとします。「不倫をやめない友人」をごらんください。

学生時代からの親友・サオリから、突然の不倫告白を受けたアキ。本気で幸せになりたい親友のために、アキは新しい出会いの場を提案し、サオリの新しい恋を応援し始めますが、それは、友情の終わりを予感させる出来事の始まりでした。

「彼、結婚してるんだ」親友の涙に、私は何も言えなかった

ママリ

「ねぇ、アキ。私ね、今付き合ってる人がいるんだけど、その人、結婚してるんだ」

久しぶりにカフェで会った親友のサオリから、そう告げられた時、私は自分の耳を疑いました。アキ、30歳。学生時代からの親友で、昔からいつもそばにいてくれた、私にとってかけがえのない存在です。サオリも同じく30歳。互いに独身で、まさかそんな話を聞くなんて思ってもいませんでした。

「え…どういうこと?」

問いかけると、サオリは少し俯いて、ポツポツと話し始めました。その相手とは、もう5年ほど関係が続いていること。既婚者だとは知っていたけれど、最初はそこまで深く考えることなく関係を持ってしまったこと。そして、最近になって、このままではいけないと思うようになった、と。

「こんな関係、もうやめたいんだ。でも、なかなか踏ん切りがつかなくて…」

サオリの瞳は潤んでいて、心から悩んでいるように見えました。私は、親友の苦しみを前に、彼女を責める気にはなれませんでした。むしろ、こんな辛い状況を一人で抱え込んでいたのか、と胸が痛みました。

「サオリ、一人で悩まないで。私にできることなら何でも相談して」

私はそう言って、彼女の手を握りました。サオリは「ありがとう、アキ」と、少しだけ安心したような顔をしました。

「新しい出会いなんてない」親友の言葉に、私がした提案

ママリ

「本当に、もう不倫はしないって決めたの。だけど、もう新しい出会いなんてないだろうし…」

サオリは、そう言ってため息をつきました。その時、ふと私の頭に浮かんだのが、結婚相談所やマッチングアプリといった、新しい出会いの場でした。

「サオリ、もう不倫はしないって決めたんでしょ?だったら、本気で新しい相手を探すしかないよ」

私は、スマートフォンの画面を開き、いくつかのマッチングアプリのサイトを彼女に見せました。

「ほら、今はこういうので、真剣に結婚相手を探してる人もたくさんいるんだよ。登録して、新しい出会いを探してみたらどうかな?」

サオリは、最初は少し戸惑っているようでしたが、やがて

「そうだね、一人で悩んでても仕方ないし…やってみる!」

と、前向きな姿勢を見せてくれました。

「結婚相談所に登録して、早くこんな関係から抜け出したいんだ」

サオリのその言葉に、私は心から共感しました。親友が本気で更生しようとしている。私は、できる限り彼女の力になりたい。そう強く思いました。

その日から、私はサオリの恋愛相談役になりました。アプリのプロフィールの書き方から、どんな人にアプローチしたらいいのか、どんなメッセージを送ったらいいのか。まるで自分のことのように真剣に、サオリと一緒に画面を見つめました。

「この人、優しそうじゃない?」
「この人とは話が合いそうだね!」

久しぶりに見る、明るいサオリの表情に、私は少し安堵しました。これで、彼女はきっと幸せになれる。そう信じていました。

あとがき:親友の不倫脱却を応援すると決めた日

ママリ

不倫という衝撃的な告白。しかし、主人公アキは親友の「やめたい」という言葉を信じ、真剣に彼女の幸せを願います。親友の苦しみに寄り添い、共に解決策を探そうとする姿から、本当に仲が良かったことがうかがえます。うまく不倫から脱却できるといいのですが…。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

著者:kanako_mamari

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