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「ゾクゾクって感動する」25年後も心に響く“力強い希望のバラード” ロックイメージを打ち破った“挑戦の一曲”

  • 2025.9.30

2000年2月、まだ街には2000年代がはじまったばかりの高揚感と、不思議な不安が混ざり合っていた。人々の足取りは早くも春へ向けて動き出していたが、夜の帳が下りると、どこか取り残されたような孤独感も漂っていた。そんな時代の空気を切り取るように、静かで深いメロディがテレビから流れてきた。

Do As Infinity『Yesterday & Today』(作詞・作曲:D・A・I)――2000年2月23日発売

彼らにとってシングル表題曲では初となるバラードであり、中山美穂と金城武主演のドラマ『二千年の恋』(フジテレビ系)の主題歌に起用された一曲だった。

ドラマと共鳴した初のタイアップ

この楽曲は、Do As Infinityにとって初めてのドラマ主題歌となった。『二千年の恋』は、ミレニアム直後という時代性も重なり大きな話題を呼んだ作品で、その物語の余韻と寄り添うように『Yesterday & Today』が流れていた。

力強いロックチューンを数多く放ってきた彼らにとって、この静かなバラードをシングルの表題に据えることは、大きな挑戦だったに違いない。

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ボーカルの伴都美子-2004年撮影 (C)SANKEI

静けさの中にある温度

イントロから響く優しいアコースティックギターは、冬の夜空に浮かぶ星のように淡く輝いている。ヴォーカルの伴都美子の声は、力強さを抑え、どこまでも柔らかく広がっていく。その歌声に触れた瞬間、聴く人は自分の心の奥にある思いを呼び起こされたはずだ。

ハーモニーやストリングスの重なりも決して過剰ではなく、余白を大切にした音の設計が、楽曲全体を包み込む静かな温度を作り出していた。

バンドの新たな一面

『Yesterday & Today』は、同年3月にリリースされるデビューアルバム『BREAK OF DAWN』の先行シングルだった。これまでの『Heart』や『Oasis』といったアップテンポで躍動感のあるナンバーに比べ、この曲は彼らの表現の幅を示す存在だった。

放送当時、ドラマのラストシーンに重なるようにこの曲が流れると、視聴者は物語と現実を行き来するような感覚を覚えた。バラードでありながら、ただ悲しみに沈むのではなく、どこか希望を含んだ旋律が胸に残ったのだ。ランキングやセールスの数字以上に、人々の記憶に強く焼き付いたのは、その静かな存在感だったのだろう。

今も響く余韻

あれから25年。華やかなヒットソングの影に隠れがちな一曲かもしれないが、Do As Infinityの軌跡を振り返るとき、『Yesterday & Today』は確かに新しい扉を開いた作品として光を放っている。静かに流れるバラードが、時代の節目に耳を傾けた人々の心をそっと支えていたことを思うと、その余韻は今も変わらず響き続けている。

現に令和7年が経った今もなお「大サビが神!」「ゾクゾクって感動する!」「素敵な歌声だなぁ」「涙がでました」などの称賛の声が少なくない。


※この記事は執筆時点の情報に基づいています。