衝撃すぎる！２０年後も痺れる“男女ボーカルが掛け合う激ヤバデビュー曲”　驚き編成バンドが生んだ“情熱のアニメOPテーマ”

「20年前の冬、あなたはどんな音楽に耳を傾けていた？」

2005年1月。駅前の大型ビジョンには最新のドラマやアニメの映像が流れていた。携帯電話で音楽を聴く人も増え始めた頃、ヘッドフォンから流れてくる音楽の選択肢が広がりつつあった時代だ。そんな中で、圧倒的な存在感を放ちながらシーンに登場したのが、この1曲だった。

HIGH and MIGHTY COLOR『PRIDE』（作詞・作曲：HIGH and MIGHTY COLOR）――2005年1月26日発売

沖縄から届いた新世代の風

HIGH and MIGHTY COLORは、沖縄出身の6人組ロックバンド。男女ツインボーカルを擁し、7弦ツインギターと重低音リズム隊という特徴的な編成で、激しさとポップスの親しみやすさを自在に横断するスタイルが特徴のバンド。

シャウトと透明感のある歌声が交錯し、ギターとドラムの厚みが押し寄せるサウンドは、当時のJ-POPシーンに新鮮な衝撃をもたらした。

アニメと共鳴した情熱の一撃

『PRIDE』はTBS系アニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のオープニングテーマに起用された。壮大なストーリーとシンクロするような力強いアレンジと熱量のある歌唱は、アニメファンだけでなく幅広いリスナーを巻き込み、深夜にテレビをつけた瞬間に流れてくるイントロの衝撃は忘れられないという声も多かった。

サウンドの厚みと歌声のぶつかり合い

この曲の魅力は、何よりもサウンドの分厚さにある。硬質なギターリフ、疾走するドラム、そしてふたりのボーカルが激しくぶつかり合いながらもひとつの旋律を描く構造は、既存のロックバンドとは明らかに一線を画していた。

女性ボーカルの持つ透明感と、男性ボーカルの力強いフロウ。その対比が、タイトル通りの“誇り”を体現しているように響いた。

セールスとその後の広がり

CDセールスで20万枚以上を記録した『PRIDE』は、デビュー作ながら大きな注目を集めた。その勢いは、同年の『第47回日本レコード大賞』新人賞受賞へとつながり、バンドは一躍注目株となる。

以降も多彩な楽曲を発表し、短期間ながらも鮮烈な足跡を残していった。特にこのデビュー曲は、彼らの存在を一気に知らしめた原点として語り継がれている。

今も心に残る衝撃のデビュー

2000年代半ば、音楽シーンはCDセールスの減少が始まり、配信や着うたといった新しい形態が台頭し始めていた。そんな時代に登場したHIGH and MIGHTY COLORは、沖縄から全国へ、“バンドの熱”で人を突き動かす力を持った新世代バンドの象徴だった。

『PRIDE』が放った衝撃は、単なるデビュー曲の成功にとどまらない。20年経った今も、あのイントロを聴くだけで当時の冬の空気が蘇る。時代の変化を超えて鳴り響く“誇り高き一曲”として、心の中に力強く刻まれ続けている。

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