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「声も曲も最高」25年前、話題を攫った“耳を切り裂くロック” CMで知名度を押し上げた“攻撃的サウンド”

  • 2025.9.28

「25年前のあの頃、あなたはどんな景色を見ていた?」

2000年1月。街には「ミレニアム」という言葉があふれ、20世紀最後の年を迎えた高揚感と、どこか落ち着かない空気が入り混じっていた。カウントダウンイベントの熱気を残す繁華街、普段通りの生活に戻ろうとする人々の姿――その両方が同時に存在する、不思議な時間だった。

未来への期待と不安が同居する時代の空気の中で、ひときわ鋭いロックサウンドが夜を切り裂いた。

Do As Infinity『Oasis』(作詞・作曲:D・A・I)——2000年1月26日発売

突き抜けるサウンドが告げた夜明け

『Oasis』はDo As Infinityにとって3枚目のシングル。当時、まだメジャーシーンでの知名度は限られていたが、この一曲によって一気に存在感を示すことになった。

カネボウ「テスティモ」のCMソングとして流れるたび、耳を切り裂くような鋭いギターと力強い歌声が人々の注意を引き、「これは誰だろう?」と話題を呼んだ。華やかな映像とともに響いたサウンドは、ミレニアムの冬に鳴り響く“新しいロックの兆し”として刻まれていった。

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デビュー2周年記念で歌うDo As Infinity-2000年撮影 (C)SANKEI

亀田プロデュースが生んだ切れ味

サウンドプロデュースを担当したのは亀田誠治。彼らしい印象的なうねるようなベースと、タイトで骨太なドラムサウンドが全体を強烈に支配していた。乾いたスネアの一打ちが空気を震わせ、攻撃的なギターリフと絡み合うことで疾走感を生む。

派手な装飾ではなく、必要な音を研ぎ澄ませることで“直線的な力”を響かせるアプローチが、曲全体のエネルギーを際立たせていた。

伴都美子のボーカルは、清涼感と芯の強さを兼ね備えていた。荒々しく駆け抜けるギターの中でも埋もれることなく、むしろその音の波を突き抜けて前に進んでいく。

透明感がありながらも、力強く押し出す歌声は、当時の女性ボーカルの中でも際立っていた。ロックの荒野をまっすぐに切り拓くような存在感こそが、この曲を特別なものにしていた。

飛躍の前夜を告げた一曲

『Oasis』の発表を経て、Do As Infinityは『Yesterday & Today』『Desire』といったシングルで注目を集め、急速にシーンを駆け上がっていく。アルバム『BREAK OF DAWN』のリリースも控えていた彼らにとって、この曲は飛躍の入口に位置する大切な作品だった。華やかな成功の一歩手前で、バンドとしての力をまっすぐに刻んだ証。それが『Oasis』の意味するところだった。

25年が過ぎた今でも、『Oasis』を耳にすると2000年の空気が鮮やかに甦る。あの時代の期待と不安を映し出したような音の景色は、今なお強烈に心を揺さぶる。華やかなヒット曲ではなくても、多くの人の記憶に深く残り続けている。

現に「声も曲も最高」「ホント名曲!」「胸に突き刺さりました!」と称賛する声で溢れている。


※この記事は執筆時点の情報に基づいています。