部下「なんて格好で！」上司「うるさい！」ふざけた服で出勤する同僚に注意しない上司…その後、“隠された真意”の判明に称賛【しまうま劇場】

会社で指定がなくとも、社会人ならばTPOに合わせた服装をするのが常識。そんな中、奇抜な服装をしてくる同僚がいたら、あなたはどう感じるでしょうか？いくら仕事ができる同僚でも「真面目に仕事して！」と怒りたくなる気持ちがわいてくるかもしれませんね。

日常に隠れた学びや未来へのヒントを学べるショートドラマを配信する「しまうま劇場」の『アロハな同僚』では、そんな社会に関する問題をリアルに描いています。

【アロハな同僚】服装自由、どこまで許せる？#ショートドラマ

「なんて格好で職場来てんのよ！」アロハシャツの同僚

「いやー！」

恵子が着ているアロハシャツを脱がせようとする礼奈。

「なんて格好で職場来てんのよ！」派手な花柄のアロハシャツ。まるでリゾート気分のような格好で出社した恵子に、礼奈は怒り心頭。

ところが、恵子は「もっと気楽にいこうぜ〜」と肩をすくめるだけ。

「いや〜近藤君！」そこへ上司が出社してきます。「さすが営業トップなだけあって発想力が違うね」なんと上司は怒るどころか、恵子を褒めました。

「いくらなんでも、仕事なめてますよ！」納得のいかない礼奈が声を荒らげますが…

「うるさいっ！服装ごときのちっぽけなことを気にしている暇があったら電話営業して契約持ってこい！」

仕事中の怜奈にちょっかいをかける恵子

ガリガリガリガリーーー

氷を削る音が響くオフィス。

なんと恵子が仕事中にかき氷を作っていました。

その隣では、礼奈が必死に営業電話しています。「はい、今なら格安で…」しかし、無情にも電話が切れ肩を落とす礼奈。

恵子が「食べるぅ〜？」と、いちごシロップのかかったかき氷片手に微笑みます。

バンッ！！

机を叩きつけ「仕事中！ちゃんとして！」礼奈は怒鳴ると、オフィスから出ていきました。

その背中を見ながら恵子は小さく呟きます。「一生懸命すぎてひくぅ〜」

号泣する礼奈、それに恵子は…

オフィスに先月の売上結果が貼り出されました。

「中島！また最下位か！」上司の怒鳴り声が響き、上司に頭を下げる礼奈。「近藤を見習え！結果が全てだ！」

売上1位の恵子は、アロハシャツに続きナース服で出社していました。

礼奈は悔しさをこらえきれず。トイレにこもり泣き崩れます。

そのときーーー

「患者様〜お通じ大丈夫ですかぁ〜？」トイレの扉越しに、あの恵子の声が響きます。

礼奈は無言でトイレからでていきます。すると恵子はいつものふざけた笑顔を消し、心配そうな表情で後を追いかけました。

 恵子の行動の真意とは…？

恵子は、後ろから礼奈の肩に手を置き「もっと肩の力抜いていこうよ」と笑いかけます。

けれど、礼奈はその手を振り払い「ほっといてよ」恵子の手を振り払い怒る礼奈。「あんたみたいな常識ないやつに営業成績負けるなんて、屈辱的だわ！」

「私に肩の力抜けって言ってくれたの礼奈だったのにな〜」と寂しそうに恵子が言います。「はぁ？」眉をひそめる礼奈。

「新入社員の頃、私が結果でなくて無理してた時いろんな冗談で笑わせてくれたから…」礼奈は、恵子の話に真剣に耳を傾けます。「次は私が助けてあげようと思ったんだけど…さすがにスベってるか！」恵子は、照れくさそうに笑いました。

ーーそう。恵子が派手な服装をしてくるのは、決してふざけていたからではなく、礼奈を元気づけるためなのでした。

「私なりに頑張ってみたんだけど」恵子が頭をかきながら呟きます。

「ごめん、社内ではふざけた格好してるのに資料作りとかお客さんとの関係作りとかちゃんとしてるの知ってて」礼奈は小さく息を吸い「嫉妬してた」と、正直に話しました。

それを聞いた恵子は嬉しそうに笑い、礼奈もつられて微笑みます。

ーーー

そして翌月。

「今月の営業成績トップは…近藤と中島の二人だ！」

「「ありがとうございます」」アロハシャツを着た恵子の隣には、同じくアロハシャツを着た礼奈が。

2人は顔を見合わせ「イェーイ」と満面の笑みで喜び合うのでした。

上手くいかない時には力を抜いて"アロハな気持ち"も大事！

You Tubeのコメント欄には「工事勤務だけど。明日から私服にしようかな！」「最後まで見てよかった！」などの称賛コメントが寄せられていました。働いていると、上手くいかない時期は誰にでもあるものです。つい周りにイライラしてしまう気持ちも理解できます。ですが、完全に心が疲れてしまう前に、ふと気持ちを切り替えて肩の力を抜いてみるのもいいかもしれません。

『アロハな同僚』は、そんなストレスを抱え込みやすい現代社会について考えさせてくれるハートフルな作品ですね。

紹介作品

しまうま劇場Vol.68「アロハな同僚」

コンテンツ提供協力

しまうま劇場（YouTube）

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