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インフルエンザにかかってしまったら…控えたほうが良い『食べ物』とは【管理栄養士が監修】

  • 2025.11.24
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

冬から春先にかけて流行するインフルエンザにかかると、急な高熱や強いだるさで体調が一気に悪くなりますよね。そんな時は、体を休めることが一番ですが、実は「どんな食べ物をたべるか」、また、「どんな食べ物を控えるか」も大切になってきます。普段何気なく口にしているものが、回復を遅らせたり体への負担を増やしたりする可能性があるからです。この記事では、インフルエンザのときにとくに避けたほうがよい食べ物について、その背景や理由をわかりやすく紹介していきます。

インフルエンザの主な症状とは?突然の発熱と全身のだるさが特徴

インフルエンザにかかると、一般的には突然の38~40度の発熱が起こることが多く、寒気や悪寒を感じることも少なくありません。熱以外にも、インフルエンザに特有とされる症状には、次のようなものがあります。

  • 強い全身のだるさや疲労感(倦怠感)
  • 筋肉や関節の痛み(特に背中や手足)
  • のどの痛みや咳、鼻水
  • 頭痛や目の奥の痛み
  • 食欲不振や吐き気、まれに嘔吐
  • 場合によっては鼻づまりやくしゃみ

高熱や倦怠感から食事が喉を通らないこともありますが、体力の低下を防ぐためにも食事と水分補給は出来る範囲で続けることが大切です。

熱やのどのイガイガに注意!控えたい主な食べ物って?

インフルエンザにかかると、高熱やのどの痛み、咳などの症状が出ることが多いです。こうした症状のある時に口にする食べ物によっては、のどへの刺激が強すぎたり、胃腸の負担になることがあります。特に気をつけたいのは以下のような食べ物です。

  • 辛いもの:香辛料の強い刺激はのどを刺激し、咳や痛みを悪化させる可能性があります。
  • 硬くて噛みづらいもの:のどが腫れていると飲み込みにくく、飲み込みにくい場合もあり、痛みにつながることもあります。
  • 油っこいものや揚げ物:消化に時間がかかり、胃腸に負担をかけてしまいます。
  • カフェインを含む飲み物:コーヒーや緑茶、紅茶に含まれるカフェインは利尿作用があり、水分補給を妨げる可能性があります。
  • アルコール:脱水を招きやすく、薬との相性や肝臓への負担から、回復の妨げになってしまうため避けたほうがよい飲み物です。

このように、刺激が強いものや消化に負担がかかるものは、インフルエンザ罹患時には控えることが望ましいと考えられています。

温かさとやわらかさが味方!

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

インフルエンザにかかったときは、無理にいつも通りの食事を食べることよりも、体が受け入れやすい食事を意識することが大切です。温かくてやわらかい具材を煮込んだスープや、おかゆなどは体を温めて消化にも負担をかけにくく、体調が悪い時でも比較的摂りやすいメニューです。

また、水分補給も大切なので、白湯やスポーツドリンク、薄めた果汁飲料など、刺激の少ないものを選ぶとよいでしょう。ただし、体調に変化があれば無理せず医療機関に相談することも必要です。

体をいたわる選択を心がけて

インフルエンザで体調を崩した時は、刺激の強い辛い食べ物や脂っこいもの、カフェインやアルコールを含む飲み物などは控えめにし、体にやさしい食事を心がけましょう。また、個人の体調や症状によって適する食べ物は異なるため、自分に合ったものを選ぶことがポイントです。

回復の過程で無理なく食べられる食材や調理法を見つけ、水分補給も意識しながら体をいたわりましょう。参考にしながら穏やかな体調回復につながれば幸いです。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。