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「充電器の挿しっぱなしはNG?」今使っている“パソコンの寿命を長持ちさせる”ポイントとは?

  • 2025.9.25
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

一般的に5年で買い替えといわれるノートパソコン。

しかし、お気に入りの一台は、できるだけ長く、10年先まで使い続けたいですよね。

今使っているパソコンを延命するにはどうすればよいか、そして、次にどんなパソコンを選べばよいか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、パソコンを長く愛用するためのヒントと、未来を見据えた賢いパソコンの選び方をご紹介いたします。

ノートパソコンの寿命は3種類

パソコンの寿命には、いくつかの考え方があります。大きく分けると、「ストレージやバッテリーなどのパーツの寿命」「スペック不足による寿命」「物理的な破損による寿命」という3つに分類できます。これらを理解しておくと、買い替えのタイミングを見極めるのに役立ちます。

パーツの寿命

パソコンの部品は、ひとつずつに寿命があります。とくに、データの読み書きを行う「ストレージ(HDDやSSD)」や、電力供給を担う「バッテリー」は、使用頻度が高いほど劣化が早まります。異音がする、バッテリーの持ちが悪くなるなどの症状は、寿命が近いサインかもしれません。

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画像:筆者作成

スペック不足による寿命

パソコンの性能が、OSのアップデートや新しいソフトウェアの要求に追いつかなくなってきたら買い替えのタイミング。

動作が遅くなったり、フリーズしたりすることが増えます。パソコンが故障したわけではありませんが、OSのアップグレードを行えないと作業に支障をきたすため、実質的に寿命とみなされます。

物理的な破損による寿命

ノートパソコンを持ち運んでいるときに、誤って落としたり、水をこぼしてしまったりした結果、パソコンが壊れてしまうこともあるでしょう。突発的に起こるため、いつ寿命を迎えるかわかりません。

今使っているノートパソコンの寿命を伸ばす方法

大切なパソコンをできるだけ長く使い続けるには、日頃の適切なケアが欠かせません。

一般的な耐用年数が5年であっても、適切に使用することで寿命を長引かせることができます。

1|SSD換装やメモリ増設

ノートパソコンのストレージにHDDが採用されていると、そこまで寿命は長くありません。SSDに換装するだけで、より長く使え、また体感速度が大きく変わります。さらに、メモリを増やせる機種なら、増設も効果的です。

2|定期的な清掃

ホコリがたまると熱がこもり、故障の原因になります。排気口やキーボード部分をやわらかいブラシやエアダスターで掃除しましょう。

3|熱をこもらせない

パソコンは熱に弱い精密機器です。通気口を塞がないようにし、直射日光の当たる場所や、高温になる場所に放置しないようにしましょう。とくに、長時間の連続使用は本体が熱くなりやすいため、適度な休憩を挟むようにします。

4|バッテリーの使い方に注意

ノートパソコンを常に接続したままにしているとバッテリーの劣化が早まります。

バッテリー残量を50〜80%に保つよう意識し、残量が20%以下にならないようにしてください。また、100%を超えて過充電にならないようにしてください。
そのほか長時間使用しないときには、50%程度に調節してください。挿しっぱなしはNGです。

5|不要なファイルを削除する

パソコンの動作が遅くなる原因のひとつに、ストレージの空き容量不足があります。

不要なアプリやファイルを削除し、常に容量に余裕を持たせ、定期的に削除し、ゴミ箱も空にしてください。

10年使えるノートパソコンの選び方

パソコンの買い替えを検討するなら、最初から長く使えるものを選びたいですよね。ここでは、10年後でも快適に使えるパソコンを選ぶためのポイントを紹介します。

CPU

CPUは、パソコンの頭脳にあたる部分です。動画編集やオンラインゲームなど、負荷の高い作業をメインに行うのであれば、高性能なCPUを選んでおくと安心です。普段のネット閲覧やメールのやり取りが中心であれば、そこまで高い性能は必要ありませんが、将来を見据えて少し余裕のある性能のモデルを選ぶとよいでしょう。

高負荷作業向けには、「Intel Core i7」や「AMD Ryzen 7」以上の高性能CPUが適しています。
日常的なブラウジングや文書作成なら、「Intel Core i5」や「AMD Ryzen 5」でも十分対応可能です。

メモリ

OSのアップデートや新しいソフトに対応するためには、メモリ容量に余裕を持たせる必要があります。現在主流の8GBや16GBでも十分に快適に使えますが、10年先まで見据えるなら、メモリは32GB以上あると安心です。

ストレージ

写真や動画のデータは、年々サイズが大きくなっています。

データをたくさん保存したい、将来的にデータを整理する手間を省きたい、とくにパソコンの扱いに慣れていない方には、ストレージ容量が1TB以上あるモデルを選ぶことをおすすめします。ストレージは、HDDよりもデータの読み書きが速く、衝撃にも強いSSDを選ぶとよいでしょう。

ディスプレイ

長時間作業するなら画質が重要です。フルHD(1920×1080)以上の解像度を基準にするといいでしょう。文字や画像がくっきりと表示されるため、目の負担を減らすことにもつながります。

端子

将来性を考えると、USB-Cが2つ以上、USB-Aが2つ、さらにHDMI端子を備えているとさまざまな機器に柔軟に対応することができます。とくにUSB-Cは、充電やデータ転送、映像出力など、幅広い用途で使われるため、これからのパソコンには必須の端子です。

Wi-Fi

Wi-Fi 6E以上に対応したモデルを選ぶと、高速通信が安定します。最新の規格を選ぶと、将来的にWi-Fi環境をアップグレードする際にも、パソコンを買い替えることなく対応できます。

AI

最近はAI処理に対応したPCも登場し、今後AI搭載パソコンが主流になっていくはずです。

たとえば、画像や動画編集、リアルタイムでの翻訳など、さまざまなAI機能を活用する機会が増えていくことが予想されます。長く使うことを考えると、できればAI対応モデルを選んでおくのが賢い選択といえます。

長く愛用できるパソコンを手に入れよう

パソコンの寿命は、日頃のメンテナンスによって大きく延ばすことができます。

大切なのは、熱や衝撃を避けて丁寧に扱うことです。また、10年後も快適に使い続けるパソコンを選ぶには、購入時に少し余裕のあるスペックを選ぶのがポイントとなります。CPU、メモリ、ストレージ、ディスプレイ、そして最新の端子や無線規格、さらにはAI機能も考慮して、後悔しない一台を見つけてください。


ライター:さかもとちひろ
家電・モノライター&デザイナー。オーディオやバッテリーなどの小型ガジェットを中心にモノ系やカルチャー、サービス、マネーなどを執筆。趣味は映画鑑賞と飼いねこと遊ぶこと。2級FP技能士
編集:TRILLニュース