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管理栄養士「できるだけ避けて」 実は『肝臓』に負担をかけていた…意外な“NG食材”とは

  • 2025.9.26
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

健康の要と言われる肝臓。日々の食生活が肝臓の調子に直結することはよく知られていますが、実は「これ食べて大丈夫?」と気にせず口にしている意外な食材が、肝臓に負担をかけていることをご存じでしょうか?

管理栄養士が「できるだけ避けてほしい」と伝える、隠れたNG食材について詳しく解説します。

肝臓の役割とダメージを受ける原因について

まずは肝臓の基本的な役割を理解しましょう。肝臓は栄養素の代謝、解毒、胆汁の生成、免疫機能のサポートなど多くの重要な働きを担っています。健康な肝臓が正常に機能することで、体は日々のダメージをリセットし、エネルギーを作り出しているのです。

それが悪くなると、多くのトラブルが生じます。肝臓がダメージを受ける主な原因には以下のようなものがあります。

  • アルコールの過剰摂取:アルコールは肝臓に負担をかけ、長期間続けると脂肪肝や肝硬変を引き起こすことがあります。
  • ウイルス感染:B型・C型肝炎ウイルスなどは慢性的な肝疾患の原因となります。
  • 肥満と生活習慣病:脂肪肝は肥満や糖尿病、高脂血症の人に多く、肝臓の機能低下につながります。
  • 薬物や有害物質の影響:特定の薬剤や毒素が肝機能を障害することもあります。

肝臓の異常は初期には自覚症状がほとんどなく、気づいたときにはかなり進行していることも少なくありません。だからこそ、早期発見がとても重要です。

そして上記からもわかるように食習慣や生活習慣によるダメージも多いのです。

背景を知って上手に付き合う!肝臓に優しい食生活のヒント

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管理栄養士によると、まず「フライドポテトや揚げ物」、そのほか「加工肉(ソーセージやベーコン)」、そして「甘い清涼飲料水」の3つの大量摂取は避けたほうがよいとのこと。これらに共通するのは脂質や糖質、添加物が多く含まれていて摂りすぎると肝臓に大きな負担をかけてしまう点です。

特に加工肉に使われる添加物の一部は、肝臓の解毒作業を複雑にし、結果的に脂肪肝や肝硬変のリスクを高めることがわかっています。また、甘い清涼飲料水に含まれる果糖ブドウ糖液は消化されて肝臓に直接負荷を与え、脂肪の蓄積を促進。さらに揚げ物に含まれるトランス脂肪酸も肝臓の脂質代謝を阻害すると言われています。

もちろん、これらの食材を完全に避けるのは現実的ではないかもしれません。ポイントは「できるだけ避けて、摂取頻度と量を抑える」こと。代わりに野菜や果物、良質なたんぱく質、オメガ3脂肪酸を含む魚類を積極的に取り入れると、肝臓の負担も減りやすくなります。

肝臓に悪かったと言われる食品に気を付けて健康長寿を目指そう

知らず知らずのうちに肝臓に負担をかける食材がかつてないほど身近にあります。管理栄養士が「できるだけ避けて」と強調するのも、長い目で見て健康を守ってほしいからです。肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、不調が現れにくいながらも、積み重ねたダメージが将来的に重症化しやすい厄介な部分があります。

この記事で取り上げた揚げ物や加工肉、甘い清涼飲料水を意識的に控えることは、肝臓だけでなく体全体の健康維持にもつながります。ぜひ日々の食生活を見直して、肝臓に優しい習慣を身に着けていってください。これが健康で豊かな毎日を送るための大きな一歩となるでしょう。


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。