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裏原カルチャーの生き証人が明かす、バウンティハンターHIKARU流のBAPE®愛――初期から最新作まで徹底解剖

  • 2025.8.29

1993年、東京・原宿から始まったA BATHING APE®。ブランドとして成長し現在まで大きな影響力をもたらす存在となるまでに、多くのアーティストやクリエイターたちがエイプを愛し関わってきた。ブランドとの交流も深いあの人の愛用の私物を拝見するべく、思い出深い貴重な“MY BAPE®”を取材!今回は、BOUNTY HUNTER(バウンティハンター)デザイナーのHIKARUさんに語ってもらった。

BOUNTY HUNTERデザイナー・HIKARUさんの“MY BAPE®”

Profile/HIKARU
1995年に原宿にてブランドを立ち上げ、様々なカルチャーをバックボーンに、独自の世界観を築く。グラフィックTやトイフィギュアなどを通じて、創設30周年を迎えた今もなお、裏原宿カルチャーの中心人物として存在感を放ち続ける。

BAPE®×BOUNTY HUNTER VARSITY JACKET

2024年にリリースされたコラボスタジャン。

1997年の伝説的スタジャンをベースに、素材・丈感・刺繍の再現に徹底的にこだわった。過去の空気を現代のスペックで蘇らせた、まさに解答編とも言うべき一着。

LOST ORGY VARSITY JACKET

エイプがブランドとしてスタートする前のタイミングに作られた、LOST ORGYのロゴが入ったスタジャン。

「自分の生まれ年にちなんでナンバー“68”を入れてもらい、当時ワッペンや焼印でカスタムしました」

アーム部分も伝説のスタジャンのディテールを再現。

VARSITY JACKET

初期にごく少量生産されたスタジアムジャケット。

「7STARS DESIGNのワッペンや、堀内(俊哉)くんがピンストライプで描いてくれたグラフィックでカスタムしています」

「最初から完成度の高いブランド。本物ってこういうことかと感じます」

――エイプとの出会いについて教えてください。

HIKARU 出会いは本当に初期中の初期で、NIGO®と(高橋)盾が「NOWHERE」を始めた頃ですね。盾は「UNDERCOVER」を立ち上げて、NIGO®は当時買い付けなんかもやっていて。当時は本当に距離が近くて、まわりにもデザインに関わっている仲間がたくさんいたんです。初期のグラフィックを担当していたシンちゃん(SK8THING)も自分にとってすごく大きな存在でした。当時からグラフィックのインパクトやタグの使用などすべてにこだわりがあって、最初から完成度の高いブランドだなと感じていましたね。

――今の若い世代が、昔のエイプを探して着ているという現象も起こっています。

HIKARU 本当にすごいなと思います。僕自身、ずっと見てきたブランドなので、今の若い子たちにも響いているっていうのがすごく嬉しいですね。今の子たちは、NIGO®のことを知らない人もいるかもしれないけど、それでもエイプをちゃんと好きになってくれているのを見ると、“本物ってこういうことか”って感じます。

――最近印象的だったエピソードなどありますか?

HIKARU 去年か一昨年に、アメリカの若いハードコアバンドの子たちが、渋谷のショップでエイプのTシャツを買って、それを着てライブをしていたんです。すごくニコニコしてて、“ああ、そういうことなんだな”って。ヒップホップじゃなくても、ちゃんと響いてるんだって思って、嬉しかったですね。当時の僕は、あえて裏原の服を着てライブハウスに行くのが好きでした。流行ってるものを裏返しに取り入れるっていうか。今の子たちが、それを自然にやっているのを見ると、時代を超えて残るものってあるんだなと思います。

BAPE®とのコラボSKULL-KUNが近日発売!

HIKARUさんがかねてより温めていた企画で、再現が難しいとされる迷彩プリントを細部まで美しく仕上げたこだわりの作品。写真はプロトタイプなので発売をお楽しみに。

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