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『なぜか若手から相談が絶えない上司』は言っている…「自分もそうだった」でも「昔はこうだった」でもない、“共感されるワード”とは?【プロが解説】

  • 2025.9.8
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

職場で若手社員からの相談が途切れない上司には、ある共通点があります。その一つは「共感される語り口」を持っていること。しかし、多くの上司がやりがちな「自分も昔はそうだった」と過去を持ち出すだけでは、若手からの心の距離は縮まりません。では、なぜ彼らは信頼を築き、率直な相談を引き出せるのでしょうか?今回はプロの視点から、この「自分もそうだった」「昔はこうだった」とは違う、心に響く共感の語り口とは何かを探ります。

相談が止まらない上司が実践する“寄り添い型コミュニケーション”とは?

まず、若手社員が相談しやすい上司の特徴として「共感」を示すタイミングや方法が非常に重要だとされています。多くの上司は経験を語るときに「昔はこうだった」「自分もそうだった」と、当時の自分と若手の状況を結びつけて話すことがあります。しかし若手にとっては「過去の話を押し付けられている」「自分の悩みは理解されていない」と感じる場合もあります。単なる自己開示や昔話は、共感の代わりにはならないのです。

ここで大切なのは、「相手の話を丁寧に受け止める」姿勢です。具体的には、相手の感情を理解しようと努力し、その気持ちを言葉にして返す「感情のラベリング」や「オウム返し」といったテクニックが効果的です。若手は、自分の話を上司がちゃんと聴いてくれていると感じるだけで安心し、さらなる相談がしやすくなります。

具体例で見る、“共感される語り口”の正体とその効果

例えば若手社員が仕事でミスをして悩んでいるとき、単に「自分も昔は失敗していた」と言うだけでは不十分です。「そう感じるのは当然だね。自分もあの時は戸惑ったけど、どうしたら乗り越えられそうか一緒に考えようか」と伝える方が効果的です。相手の感情を認めたうえで、寄り添いながら解決策を共に考える語り口が好まれるのです。この表現には「あなたの気持ちが正当だ」と伝える共感と、「解決に向けて一緒に動く」協力の姿勢が備わっており、若手はただ過去の話を聞かされるだけよりも深く安心感を覚えます。

また、時に「昔は自分も大変だった」といった過去の事例を交える場合でも、そこに自慢や説教が入らないことがポイントです。上司が「そのとき、こんなことがあって辛かった」「でもこんな工夫をして乗り越えたんだよね」と等身大の自分を共有するスタイルは、若手の共感を呼びやすいと言われています。

今後の職場で求められる“共感上司”へ向けて

結局のところ、若手からの相談が絶えない上司は過去の話より「今の気持ちに寄り添う語り口」ができる人です。共感とは単に経験談を語ることではなく、相手の感情を汲み取り、尊重し、共に歩む姿勢そのものなのです。

これからの職場では、多様な価値観を持つ若手と信頼関係を築くために、この“共感される語り口”を身につけることが欠かせない要素になっていくでしょう。たとえ経験豊富なベテラン上司でも、その語り口次第で若手からの距離感は大きく変わります。信頼感のある上司は、若手が主体的に相談しやすい環境づくりにもつながり、チーム全体のパフォーマンス向上にも寄与するでしょう。


監修者:あゆ実社労士事務所

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人材育成とキャリア支援の分野で約10年の経験を持ち、社会保険労務士・国家資格キャリアコンサルタントとしても活動。
累計100名以上のキャリア面談を実施し、1on1面談制度の設計やキャリア面談シート作成などを通じて、組織の人材定着と成長を支援してきた。
新入社員向け「ビジネスマナー」「マインドセット」「ロジカルシンキング」研修やキャリア研修では、企画・コンテンツ作成から講師まで一貫して担当。
人間関係構築や部下育成、効果的な伝え方に関する豊富な実務経験を活かし、読者や受講者が一歩踏み出すきっかけとなる関わりを大切にしている。