1. トップ
  2. 実は“あの調味料”が『認知症予防』に効果的だった…管理栄養士が教える、ウワサの『調味料』とは?!

実は“あの調味料”が『認知症予防』に効果的だった…管理栄養士が教える、ウワサの『調味料』とは?!

  • 2025.9.7
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

年齢を重ねるにつれて気になる認知症のリスク。誰もが「自分には関係ない」とは言い切れない悩みですよね。そんな中、実は毎日の食生活に使う“あの調味料”が認知症予防に効果的と話題になっています。

管理栄養士の視点から、その調味料のヒミツと、一体なぜなのか、どうやって摂るのが効果的なのかをわかりやすく解説します。

認知症とオリーブオイルの意外な関係を深掘り!

認知症の予防には、生活習慣の見直しや食事の工夫が有効とされています。中でも近年注目されているのが「地中海式食事法」。地中海式食事法とは、地中海沿岸の国々の伝統的な食事スタイルで、野菜、果物、全粒穀物、豆類、ナッツ、オリーブオイルを主体とし、魚や鶏肉を適度にとり、赤身の肉は控えめにする食事法のこと。その中で特に注目なのがオリーブオイルです。

オリーブオイルの主成分は一価不飽和脂肪酸のオレイン酸。これは血中コレステロールの調整に役立ち、動脈硬化の予防につながることが知られています。加えて抗酸化物質のポリフェノールも豊富に含まれ、脳の老化の一因とされる酸化ストレスの軽減に効果が期待されています。

また、多くの研究で、オリーブオイルを多く摂取している人は認知機能の低下が緩やかであり、特に「エクストラバージンオリーブオイル」には高い抗炎症作用と抗酸化作用があることが示されています。こうした要素が重なり、オリーブオイルは認知症予防に適していると考えられているのです。

賢くおいしく!オリーブオイルの認知症予防に効果的な食べ方とは?

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、オリーブオイルをどう食事に取り入れるのが良いのでしょうか?管理栄養士が推奨するポイントを紹介します。

1、エクストラバージンオリーブオイルを選ぶ
オリーブオイルの中でも「エクストラバージンオリーブオイル」は抗酸化成分が豊富。認知症予防の観点からは、できるだけこの種類を使うのがおすすめです。

2、1日大さじ1〜2を目安に摂取する
目安量は約15〜30ml。サラダのドレッシングやパンにつけたり、野菜や魚料理にかけたりするのが手軽です。

3、バランスの良い食事とともに
オリーブオイルだけをとれば認知症を防げる、ということではなく、バランスのとれた食事や生活習慣とあわせて取り入れることが大切です。

例えば、鮭やイワシのような青魚とオリーブオイルを使ったマリネを作るのもおすすめ。オメガ3脂肪酸が豊富な魚油とオリーブオイルの良質な脂質の組み合わせが、脳の健康を支えます。

また、パンにバターやマーガリンの代わりにオリーブオイルを塗って食べることで、悪玉コレステロールを減らすことにもつながります。

まとめ:毎日の食卓にオリーブオイルで認知症対策を

認知症は誰にとっても将来の大きな不安ですが、毎日の食生活のちょっとした工夫で予防への一歩を踏み出せます。その中でも話題の「オリーブオイル」は、単なる調味料を超えた認知機能をサポートする重要な役割を持っています。

良質なエクストラバージンオリーブオイルを積極的に取り入れ、加熱しすぎず、生食も活用するのがベストでしょう。さらにバランスの良い食材と組み合わせることで、脳を酸化や炎症から守り、認知症リスクの軽減につながる可能性が大いに期待されます。

健康な頭脳と元気な毎日を目指して、ぜひ今の食生活にオリーブオイルをプラスしてみてくださいね。


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。