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「東京から万博、往復1万円切ります」あえて新幹線は乗らない…交通費を“最大2万円”もおトクにする方法

  • 2025.8.27
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

大阪・関西万博の盛り上がりとともに、全国各地からの来場者が増加している。特に首都圏からの来場者にとって、交通費の高さは万博参加への大きなハードルとなっている。

新幹線のぞみを利用した場合、東京-新大阪間の往復料金は約2万8000円。これに大阪市内での移動費や宿泊費を加えると、万博を楽しむ前に相当な出費となってしまう。家族連れなら10万円を超えることも珍しくない。

そんな中、万博ファンの間で密かに注目を集めているのが、従来とは全く異なるアプローチでの万博アクセス術だ。

大阪・関西万博に50回以上訪れ(※2025年8月時点)、全パビリオンを制覇済みという万博ニキ(通称:パクニキ)さんも、この節約術を活用する一人。そんなパクニキさんに、驚きの交通費節約術について、お話を伺った。

往復1万円を実現する「夜行バス直行便」

---東京から安く行く方法はありますか?

「夜行バスです。東京駅や新宿から西ゲート直行便が出ていて、夜に出発して翌朝7時頃に到着。片道8時間ほどです。料金は5000円〜1万円、最安だと2000円台の便もあります」

パクニキさんが教えてくれたのは、万博ブームに合わせて運行されている夜行バスの直行便だった。通常の高速バスとは異なり、万博会場の西ゲート前まで直接アクセスできるのが最大の特徴だという。

---新幹線と比べるとどうですか?

「新幹線だと往復3万円近くかかりますが、夜行バスなら往復5000円〜1万円前後。2万円ほどは節約できるのではないでしょうか。私の場合、西ゲートに7時40分ごろに到着したのですが、西ゲートはシャトルバスが大体8時以降にしか着かないのに対して、それより早く並べるのも大きな利点です」

金額の差は歴然だ。新幹線利用と比較すると約2万円の節約になり、万博会場への直接アクセスというメリットまで付いてくる。早朝7時到着なら、通常のシャトルバスが8時頃にしか到着しない中、より早い時間から並ぶことが可能になる。

---実際に利用してみてどうでしたか?

「私は安い4列シートで窮屈な思いをしたこともありますが、3列独立シートなら快適です。金曜夜に出て土曜朝に万博、日曜は大阪観光して帰る。そんな弾丸プランも可能です。私の場合は週末金曜に3列独立シートを利用して、料金は9000円とやや高めでした。ただ、平日で4列シートを選べる人なら2500〜3000円で行けちゃうこともあります。3列はリクライニングも深く倒せるし、充電器もあって、何より隣とくっつかないのが快適ですね」

---夜行バスだからこそ、気をつけるべき点などはありますか?

「夜行バスは他の移動手段と比べて料金が手頃ですが、渋滞や天候によって到着が遅れるリスクがある点には留意しておく必要があります」

万博アクセスの新たな選択肢

夜行バス直行便の存在は、万博への参加ハードルを大きく下げる可能性を秘めている。特に学生や若い世代にとって、往復1万円以内という料金設定は万博体験への扉を開く鍵となるだろう。

また、西ゲート直行というアクセスの良さも見逃せない。通常の交通手段では新大阪駅からシャトルバスに乗り換える必要があるが、直行便なら乗り換えの手間もなく、早朝から効率的に万博を楽しむことができる。

万博ブームが続く中、交通費の課題を解決する夜行バス直行便は、より多くの人々に万博体験の機会を提供する貴重な選択肢として注目されそうだ。パクニキさんのような万博マニアが実践する節約術は、万博を心ゆくまで楽しみたい人々にとって心強い味方となるに違いない。


取材協力:万博ニキ(パクニキ)さん
大阪市内在住の20代後半男性。大阪・関西万博に50回以上訪れ(2025年8月時点)、全パビリオンを制覇済みの万博マニア。
週に複数回「インパク」(万博に入場すること)することが多く、万博の魅力を発信している。