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『老後にお金で悩まない人』は絶対に持ってない…意外と手を出しがちな“2つの金融商品”とは?【お金のプロが解説】

  • 2025.8.21
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

老後のお金の不安、誰しも感じたことがありますよね。将来のためにと契約した金融商品にも、実はリスクがあったり、期待していたほどの効果を得られないこともあります。また、老後に安心できる人ほど、ある“金融商品”には手を出していません。それはいったい何なのか?あなたの資産形成のヒントになるかもしれませんので、ぜひ続きを読んでみてくださいね。

安心できる老後のために知っておきたい「落とし穴」

多くの人が老後資金を増やすために様々な金融商品の利用を検討しますが、「よく聞くから」「人気だから」という理由だけで契約する方もいます。実は、それが資産形成の足かせになってしまうケースも少なくありません。

老後にお金で悩まない人が選ばない金融商品には特徴があります。購入時の手数料や運用コストが高かったり、契約内容が複雑な商品です。高い手数料がかかる商品は、手数料が引かれる分、得られるリターンが減っていきます。また、契約内容が複雑な商品も多く、将来的に思わぬ損失を被ることもあります。金融商品を契約するときは、手数料や運用コストが割高ではないか、自分が理解できる契約内容であるかを確認しましょう。

リスクとコストを見極めて賢く資産形成を!具体的なポイントを解説

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

老後資金を準備するにあたり、気をつけたい商品には、一体どんなものがあるのでしょうか?

数ある中でも注意したい商品は「変額年金保険」「外貨建て保険」の2つです。どちらも金融機関が積極的に勧める商品ですが、仕組みが複雑で理解しづらいものです。仕組みを十分理解せず、契約をしてしまった場合、想定以上のコストがかかってしまったり、思わぬ損失を出してしまうことにつながります。それぞれの商品内容を十分理解して、自分に必要なものか判断するようにしましょう。

1、変額個人年金保険

保険と投資が組み合わさった商品ですが、契約期間が長く解約時のペナルティや手数料が高く設定されていることが多いです。運用実績によっては元本割れのリスクもあり、複雑な計算式や運用ルールが適用されており、知らず知らずのうちに不利な状況に陥ることがあります。

2、外貨建て保険

外貨建て保険は為替リスクを伴います。為替変動の影響で思いがけない損失が出ることも多く、一見、高利回りに見えてもリスクの高い商品です。特に円高に振れたタイミングでは元本割れが発生しやすいです。

これらの金融商品が悪いわけではありませんが、老後資金の運用としては、リスクが大きくなってしまう可能性があります。無理に勧められて契約するのではなく、自分自身でリスクを理解し、必要であればFPなどの専門家に相談することが大切です。

失敗しない老後資金づくりには“賢い選択”が不可欠

老後にお金で悩まない生活を実現している人は長期的な視点でリスク・コストをしっかりと見極めた資産形成をしている傾向があります。人気のある変額個人年金保険や外貨建て保険などの商品は、一見、魅力的でもその複雑さや高いコスト、リスクによってかえって資産を減らしてしまうこともあるのです。

大切なのは「自分のリスク許容度を知る」「商品の仕組みをきちんと理解する」「必要なら専門家に相談する」ということ。焦って手を出すのではなく、着実で堅実な選択をすることが老後の安定した生活につながりますよ。


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。