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工夫して5秒で計算してみて!「6120÷5」→暗算できる?

  • 2025.12.7
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筆算が必要に見える複雑な式を暗算するには、どうすればよいのでしょうか。

頭の中で暗算する方法もありますが、計算ミスが起こりやすくなります。

そんなときは、式の形を暗算しやすいように変換できないか、考えてみましょう。

問題

次の計算を暗算でしなさい。
6120÷5

※制限時間は5秒です。

解答

正解は「1224」です。

どのような式に変換すれば、暗算しやすくなったのでしょうか。

次の「ポイント」で、確認してみましょう。

ポイント

この問題のポイントは、「÷5を÷10/2として計算すること」です。

10/2は10÷2の答えになるので(a÷b=a/b)、5を表しています。よって、÷5を÷10/2に変えても式の意味は変わりません。

6120÷5
=6120÷10/2

次に、分数の割り算をします。分数の割り算では、割る数の逆数(分子と分母を逆にしたもの)を掛けます。

6120÷10/2
=6120×2/10

a÷b=a/bなので、2/10は2÷10と表せます。

6120×2/10
=6120×2÷10

6120×2をしてから、÷10をしてみましょう。答えの1224が出てきます。

6120×2÷10
=12240÷10
=1224

ここまでの流れをまとめると、「÷5は×2÷10として計算できる」ことが分かります。

×2は掛けられる数を2倍するだけの比較的簡単な計算です。また、÷10も割られる数の位を一つ下げるだけなので、すぐに答えを出せます。特に今回のように割られる数の末尾が0であれば、この0を消すだけで終わります。

6120÷5の暗算は難しくても、2倍してから10で割るなら、頭の中でも計算しやすいですね。

まとめ

今回は、÷5の暗算をしやすくする工夫について紹介しました。

÷5は÷10/2のことなので、×2÷10として計算しても答えは同じになります。

この工夫では、÷5という一つの計算が×2÷10の二つの計算になり、一見計算の手間が増えたように見えるかもしれません。しかし、×2も÷10も、比較的簡単な計算なので、暗算には適しています。

÷5の計算問題を見かけたら、ぜひこの工夫を使ってみてくださいね。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


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