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「なんで放送されないの?」「不思議…」20年以上“完全封印”されていた幻の名作ドラマ…「令和じゃ作れない」歴史に刻まれる傑作

  • 2025.8.21

医療ドラマ・映画の世界では、緊迫した手術シーンや医師たちの活躍だけでなく、彼らが抱える苦悩や葛藤、患者やその家族との間に生まれる感動の物語が、これまでも数多く描かれてきました。今回は、そんな私たちの心を揺さぶる“医療を扱った名作”5選をセレクトしました。

本記事では第1弾として、1999年放送のドラマ『救命病棟24時』(フジテレビ系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“医療を扱った名作”ドラマ『救命病棟24時』

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ミレニアム記念イヤージュエリー発表会に出席した松嶋菜々子(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『救命病棟24時』(フジテレビ系)
  • 放送期間:1999年1月5日~3月23日

あらすじ

救急医の研修生として、希望を胸に初出勤する小島楓(松嶋菜々子)。しかしその途中、トラックから落下した鉄パイプが作業員の胸を貫通するという、凄惨な事故現場に遭遇してしまいます。

現場に駆けつけた救急車に乗り込んだものの、突然の事態を前に何もできず立ち尽くす楓。患者は、天才的な技術を持つ外科医・進藤一生(江口洋介)の的確な処置によって一命を取り留めましたが、楓は彼から怒鳴られ続けるのでした。

研修初日から落ち込む楓でしたが、追い打ちをかけるように進藤が自身の指導医となる人物だと告げられます。未熟な研修医と孤高の天才外科医、2人の出会いは最悪の形で始まりました―。

ドラマ『救命病棟24時』の見どころ※ネタバレあり

ドラマ『救命病棟24時』を視聴した方の中には、「ドロドロ展開が少ししんどい」「コンプラも医師らしからぬ行動も、なかなかのもの」という意見をもった方もいたようです。その骨太な人間ドラマゆえに医師同士の激しい衝突や、患者のプライベートに深く踏み込むような描写は現代の感覚からすると過剰に映るかもしれません。また、20年以上前の作品であるため、パワハラ的な指導や喫煙シーンなども多く見られます。

一方で、「救命病棟24時 第1シリーズ面白すぎる」「医療ドラマと言えば救命病棟24時」「こんな凄いドラマ令和じゃ作れない」という絶賛の声も多く上がっていました。江口洋介氏演じる天才外科医・進藤一生と松嶋菜々子氏演じる研修医・小島楓の対立と成長を軸にした、人の生死に真摯に向き合う緊迫感あふれるストーリーは見どころです。DREAMS COME TRUEによる主題歌も、物語の感動をより深いものとしています。

幻の第1シリーズが復活?!突然の出来事にファン「ずっと待ってました」

ドラマ『救命病棟24時』は、日本のテレビドラマ史に燦然と輝く医療ドラマの金字塔です。1999年に放送された第1シリーズは、高視聴率を記録。その後、第5シリーズまで制作された連続ドラマ、5作のスペシャルドラマが放送され、長きにわたって多くの視聴者の心を掴みました。

そんなドラマ『救命病棟24時』ですが、1999年放送の第1シリーズがファンの間で“幻の第1シリーズ”として語り継がれていたのをご存知でしょうか。実は、放送から20年以上経過しても、第1シリーズだけ映像ソフト化・配信がされていなかったのです。その理由は公表されておらず、ネット上ではさまざまな憶測が飛び交っていました。「なんで放送されないの?」「不思議…」という声も。

しかし、約24年ぶりとなる2024年2月1日に第1シリーズが再放送されると、フジテレビが運営する動画配信サービス“FOD”での配信も開始。SNSでは「超貴重じゃない!?」「ずっと待ってました」など、第1シリーズの再視聴を心待ちにしていたファンからの喜びの声で溢れていました。

ドラマ『救命病棟24時』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“命の最前線で繰り広げられる壮絶な人間ドラマ”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です